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1/700 やまぐも型護衛艦「まきぐも」(S45年時) その6 

いつものことながら、完成が近づくに連れて細かい作業が多くなり、記事的には地味になっていきます。
そして接写が多くなるわけですが、デジカメからのデータ移行が面倒でiPhoneに頼ってしまうので、どんどん残念な画像になっていきます…。

錨鎖
削り取った錨鎖を復元するため、モデルカステンのアキュレイトチェーン 1.0号を適当な長さに切って貼り付けました。
やはり駆逐艦クラスの錨鎖では、極細チェーンよりもスケール感があっていいと思います。
アキュレイトチェーンは、ナイロン糸を編み込んだだけなので切断面から解れてしまいがちです。
切断前に瞬間接着剤を染み込ませることで、ある程度は補強できます。
また、省略されていたフェアリーダを「みらい」のときと同じくプラ片で再現しました。
▼続きを読む

旗甲板
ウィングの押し出しピン跡は、信号探照灯を再現する上で邪魔なので削り取りました。
双眼鏡を伸ばしランナーで再現。
旗甲板の側幕(キャンバス)を0.14mmプラストライプで再現しています。
なお、側幕は「やまぐも」と「まきぐも」「あきぐも」では形状が異なるので注意が必要です。(後期くもクラスも異なる)
カッター用のダビットはプラ片でディティールを追加し、カッターを固定するラックと吊り上げる滑車を再現しています。

ボートダビット
後部の内火艇用ダビットもディティールアップし、補強用ビームを0.5mmプラ角棒で再現し、0.3mmプラ棒でキールラッチ(内火艇を下から支える受け座)とボートチョック(内火艇側面を支える受け座)を再現しました
カッターもそうですが、ボートダビットは艇を常時吊っているわけではなく、格納時は受け座に重量を預けてワイヤーの張力を緩めています。
なので、キットでよくあるクレードルの上端側に接着するのは正確ではありません。

VDS
艦尾側もフェリーダを再現しました。
VDS搭載後の艦尾フェアリーダは、キットのモールドの位置ではなく画像のようになります。
また、VDS格納扉が寂しかったので、扉付け根のヒンジも伸ばしランナーで再現しています。

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[2017.04.09(Sun) 23:59] 艦船模型Trackback(0) | Comments(0) 見る▼
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艤装品の表現 その9.2「信号旗(形象物)」 

前回、海事法規に基づく信号について解説したが、これと関連して形象物についても記しておく。

形象物とは、マストに掲揚して自船の状態や性能を表示するもので、海上衝突予防法及び海上交通安全法により規定されている。
形象物一覧
予防法に定められた形象物(海難審判所公式サイトから加工して引用)
この他、海交法では紅色球形、紅色円すい形、白色ひし形形象物が定められている。
一般的には網カゴ状の物を使用するが、パネルを組み合わせた物や布製の物もある。
参考>>日本船燈株式会社 商品ページ(海自にも納品しているメーカー)

掲揚例
作業船における実際の掲揚例
なお、予防法では形象物を連掲する場合、1.5m以上の垂直間隔を開けるよう規定されているが、実際には1m程度が多いようである。
これは自衛艦も商船も共通で、慣例的なものだろうと思う。
また、法規上は昼間(日出前の薄明時から日没後の薄暮時まで)掲揚するよう定められているが、自衛艦ではきっちり日出没時に揚降している。
商船では夜間も揚げたままであることが多い。
▼続きを読む

形象物も多すぎて全ては紹介できないので、自衛艦が使用するものだけをピックアップする。

錨泊
球形形象物1個を掲揚する「わかさ」(メバル警備所様から引用)
最も使用頻度が高い形象物で、「黒球」と通称される。
意味は「錨泊船」である。
錨泊の定義は、錨が海底に着いた時から錨が海底を離れるまでであり、錨が海中を揚降されている間は含まない。
最も見やすい場所に掲揚することが定められており、自衛艦ではメインマストであることが多い。
錨泊2
「やまぎり」の黒球掲揚例(メバル警備所様から引用)
艦によってはマスト前部側に揚げることもある。

操縦性能制限船
球形-ひし形-球形形象物を連掲する「はまな」と「じんつう」(海上自衛隊公式サイトから加工して引用)
「操縦性能制限船」を意味する形象物で、作業により運動が制限される場合に掲揚する。
上写真では、洋上給油により運動が制限されるため、補給艦・受給艦ともに掲揚している。
この他に、護衛艦同士のハイライン作業、敷設艦による水中作業(海底ケーブル敷設・揚収)、海洋観測艦による観測・測量作業などが該当する。
法規上は航空機の発着作業も含まれるが、護衛艦のヘリ発着艦では形象物を省略している。

引き船
ひし形形象物1個を掲揚するタグボート
「引き船」の形象物である。
自衛艦での使用頻度は高くないが、曳航作業の際に掲揚する。

掃海作業
黒球3個を掲揚する「えのしま」(メバル警備所様から引用)
「掃海作業に従事する操縦性能制限船」の形象物である。
この形象物を掲げた掃海艇の半径1000m以内は、危険水域であることを示す。
掲揚位置はマストトップ、両舷ヤードに各1個と定められており、上写真では右舷ヤードに掃海作業中を示す国際信号(Ans - P B)が併用されている。

この他、写真を用意できなかったが、黒球2個を連掲する「運転不自由船」の形象物がある。
これは、主機や舵機が故障したために行動の自由を奪われた場合に使用する。
付近船舶との二次災害を防止するためのものであり、戦闘被害による故障では掲揚しない。
戦時に「運転不自由船」の形象物を使用するのは、「攻撃してください」と言っているようなものである。

巨大船
黒色円筒形2個を連掲する「いずも」(海上自衛隊公式サイトから加工して引用)
「巨大船」を意味する形象物である。
「巨大船」とは全長200mを超える船舶であって、自衛艦では「いずも」型護衛艦と「ましゅう」型補給艦が該当する。
ただし、同規定は海交法によるものであるため、海交法適用海域(東京湾、伊勢湾及び瀬戸内海)以外では使用されない。
従って、佐世保や舞鶴、大湊に入港する際や外洋航行中は掲揚しない形象物である。

おまけ
緊急船舶
紅色円すい形形象物1個を掲揚する「たかとり」(右舷マストトップ)
海交法における「緊急船舶」の形象物である。
普段は巡視船艇でしか見られないが、自衛艦も緊急船舶の設備を備えているため、指定を受ければ掲揚することがある。

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[2017.04.08(Sat) 23:59] 艤装品の表現Trackback(0) | Comments(0) 見る▼
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1/700 やまぐも型護衛艦「まきぐも」(S45年時) その5 

ちょっと空いてしまいましたが、「まきぐも」の続きです。
完成が見えてきました!

まきぐも後部上構
前回、製作した2番方位盤を取り付け、前側に小型の空中線支柱をプラ棒で作りつけました。
3in速射砲の装填演習砲はモールド表現ですが、作るの面倒なのでそのままです。
内火艇ダビットも取り付けますが、船体との合わせだけでなく内火艇との位置もしっかり合わせます。
煙突の塗装については、昭和45年時ということで後部煙突に細い白線2本です。
当時、「まきぐも」は第21護衛隊に所属していましたが、この識別帯は第2護衛隊群2番隊を意味するもので、護衛隊の識別ではありません。(44年春までは、21護隊は2群3番隊で「白線3本」でした)
護衛艦の識別帯については、機会を改めて詳述しようと思います。

なお、なぜ今回「S45年時」の設定で製作しているかというと、この煙突の白線が1つの理由です。
白線1本→ものたりない
白線2本→ちょうど良い
白線3本→面倒くさい
いや、それだけが理由ではないんですが(笑)
▼続きを読む

内火艇Before
ボートダビットをつけたので、装載艇も作っていきます。
内火艇は同梱の装備セット、カッターはキットパーツです。
カッターは省略が激しくて、このままでは使えません。
また、装備セットの内火艇はFRP製の7.9m内火艇改ですが、昭和46年以前は木造の7.9m内火艇で操舵席の配置などが全く異なります。
カッターも内火艇も装備セット(初期型)に入っていますので、これが流用できます。

内火艇after
とか言いつつ、キットパーツを改造してしまいました。
ナイフで彫り込んで、プラ片でそれっぽく。
途中から面倒になってしまったのと、今回はお手軽製作なのを思い出して残りは割愛(笑)
当時の内火艇についても、その内「艤装品の表現」カテゴリで紹介しましょうかね。

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[2017.04.04(Tue) 23:59] 艦船模型Trackback(0) | Comments(2) 見る▼
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COMMENT

ところで by メバル所長
形象物の解説の解説は、どうなりましたか?
結構楽しみにしていましたので、気になります。

by 大和甲型
鋭意執筆中であります!
ご期待に添えるなう頑張ります(`・ω・´)

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1/700 やまぐも型護衛艦「まきぐも」(S45年時) その4 

久々に「まきぐも」の続きです。
3日で完成させると言ってから、3ヶ月半が経ちました。
時の流れというのは早いものです。

久々のまきぐも
マスト周りに手をつけました。
写真は後部マストを素組みしたところ。
太い上に、ヤードが省略されており形状が違います。
▼続きを読む

後部マスト上部
ということで、0.5mm及び0.3mmプラ棒にて三脚檣を立てたあと、伸ばしランナーでヤードと支柱を再現しました。
サイズは概ねキットパーツに準拠していますが、実艦写真と睨めっこしながら細部は微調整してます。

後部マスト下部
後部マスト基部は複雑な構造であり、キットパーツも頑張って再現しようとはしているのですが、どうしても再現しきれていない上に合いが悪い。
従って、ここもプラ棒と伸ばしランナーで組み直しました。
とは言え、この基部を鮮明に捉えた実艦写真が少なく、どこまで正確かは保証しかねるところです。

レーダー空中線
変わってメインマスト。
水上レーダーと対空レーダーの空中線を取り付けました。
対空レーダー OPS-11は、前々回に武装セットを改造して作ったもの。
水上レーダー OPS-17は、省略された送受波部を追加した以外はキットパーツままです。
メインマストのトップは、やまぐも前期型では形状が違う(二股に分かれている)ので、後部マストのキットパーツから先端部分を移植しています。

後部FCSキットパーツ
2番方位盤は、今は亡き有人タイプの射撃指揮装置 Mk.63であり、強化プラスチック製の風防で覆われていました。
キットパーツは、この風防を被った状態を再現しているものの、ただの球体であっていまいち実感に欠けます。
なので、ここもディテールアップします。

後部FCS改造後
風防部分をニッパーで切り取り、台座をドリルでくり抜きました。
そして、武装セット(前期型)からMk.63 FCS本体を流用します。
風防は、透明プラ板(ブリスターパックのゴミ)をヒートプレスして作りました。
単純な球体なので、熱したプラ板に細筆の柄を押し付けるだけの簡単な作業です(笑)

さぁ、いよいよ武装類が完成しました。
あとは細かい艤装と塗装です。

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[2017.03.26(Sun) 09:49] 艦船模型Trackback(0) | Comments(0) 見る▼
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11m型作業艇フィギュア 完成編 

ハナっから完成してる作品なので、制作編の翌日に完成編です。
いつもこんぐらいペースだったら良いのに!

作業艇全景
11m型作業艇のデフォルメ・フィギュアです。
艦載艇の模型というとフォーサイトの1/144長官艇がありますが、自衛艦の艦載艇を単品で作品化したのは珍しいのではないかと思います。
え? ピットのLCACがあるだろうって?
LCACは輸送艦から独立して第1エアクッション艇隊を編成しているのでノーカンです(ぉ
▼続きを読む

作業艇横から
昨日の段階より、座席部が拡幅されているほか、エンジンもプラ材でディティールアップしています。
キーホルダーやキャラクターマグネットなどの文房具化を考えていたため、破損しそうな細かいところは省略しました。
ディスプレイモデルなら操舵コンソールとかフェアリーダも追加したいところですね。

作業艇後ろから作業艇前から
艇首のナックルラインは作業艇の特徴でもあるので、強調して再現してあります。
塗装は、船体がニュートラルグレー、内壁がフラットホワイト、内壁上部と座面がレッドブラウンです。
艇内床面は、実際は内部デッキと呼ばれる塗色(自衛艦の艦内甲板の色)なのですが、今回どうやって調色したのか忘れました。
形が単純なので型取り&複製をしてみたいなと思うものの、重い腰が上がらず…。

前述の通り磁石を仕込んでホワイトボードとかで使うマグネットにしようかと思っていたのですが、幸いにも引き取り先が見つかって貰われていきました。
現在は某自衛艦でブリーフィング用の駒として使われています(笑)

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[2017.03.20(Mon) 23:33] 艦船模型Trackback(0) | Comments(0) 見る▼
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11m型作業艇フィギュア 制作編 

写真の整理してたら、作るだけ作って放置されてた作品が出てきたので掲載しようと思います。
とりあえず製作中の写真を。

作業艇2
大晦日にちらっとだけ紹介しました、11m型作業艇です。
かなりデフォルメしてあります。
船体はレジンキャスト(おそらくポリウレタン?)で、プラ材でディテールアップしています。
▼続きを読む

作業艇1
エンジンは積層プラ板からの削り出しです。
デフォルメフィギュアということで細部は省略していますが、11m型作業艇には操舵コンソールと座席形状の違いで2タイプ存在します。
この作品は旧型をモデルとしております。

作業艇原型
元ネタはこちら。
百均で売ってた手漕ぎボートのフィギュアです。
艇首外板を削り込んでナックルラインをつけ、甲板もガシガシ彫り込んで作りました。
最後にラッカーパテで表面処理しています。
確か、遊び半分で2日で作りました。
塗装が面倒くさくて、上写真の状態で2ヶ月くらい放置してましたが、なんだかんだで1月ごろ完成。
ブログに載せるのをすっかり忘れてました(笑)
次、完成編やります。

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[2017.03.19(Sun) 23:59] 艦船模型Trackback(0) | Comments(0) 見る▼
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艤装品の表現 その9.1「信号旗 続き」  

ちょっと日が空いてしまったが、信号旗について続ける。

先に記したように、信号旗の用法には大別して「国際信号」と「軍用信号」がある。
さらに今回は、海事法規で定められた信号とこれに関する形象物について紹介する。

なお、法規のくだりは、細かく書くと煩雑になるので、正確さより分かりやすさを優先している。
また、全ての信号・形象物を紹介すると本が一冊できてしまう量なので、自衛艦・軍艦に関係するものだけをピックアップする。
▼続きを読む

海事三法と呼ばれる「海上衝突予防法」「海上交通安全法」及び「港則法」のうち、「海交法」「港則法」に信号旗に関する規定がある。
「予防法」は海上衝突予防条約に基づく一般法であり、沿岸か外洋かを問わず全ての海域に適用され、国際信号書と同じく世界共通のルールである。
一方で、「海交法」「港則法」は日本の国内事情に即して制定された特別法であり、特定の海域にのみ適用される。

この中で、自衛艦が使用する信号旗は多くなく、「行先信号」と「p1(pennant one)」くらいである。
行先信号は読んで時のごとく「他船に行き先を知らせる信号」で、海交法で定められた航路に関するものと、港則法で定められた特定港に関するものがある。
まずは航路の行先信号について紹介するが、基地所在地に向かう航路で海交法が絡むのは浦賀水道航路だけである。
従って、広報で民間港に入るケースを除けば、横須賀に入港する際にしかこの信号は使用されない。
浦賀水道航路を北上して横須賀港に向かう行先信号は
第1代表旗 P旗
であり、これをマストに掲げるが、国際信号書の定める信号ではないのでアタマに回答旗は付けない。
北上船2
浦賀水道航路を北上する「こんごう」と「むらさめ」(画像はメバル警備所様から許可を得て引用)
「むらさめ」の左舷ヤードに「第1代表旗 P旗(横須賀行き)」が、「こんごう」の右舷ヤードに「第1代表旗 N旗 S旗(木更津行き)」が掲揚されている。

なお、例えば「かが」が海上公試の帰途、浦賀水道航路を北上してJMU磯子工場に向かう場合には
第2代表旗 P旗
「しらせ」が浦賀水道航路から中ノ瀬航路を経由してJMU鶴見工場に向かう場合には
第2代表旗 N旗 P旗
となる。
北上船1
浦賀水道航路を北上するコンテナ船。
「第2代表旗 N旗 S旗」を掲揚する、東京・千葉方面行きである。

港則法に定められた行先信号は、特定港における係留岸壁を示すものであり、基地所在地では函館基地隊がある函館港と阪神基地隊がある阪神港がある。
函基は函館港第1区にあり、行先信号は
第2代表旗 p1
阪基は阪神港神戸区第3工区にあり、行先信号は
第2代表旗 E旗 p3
となる。
阪基入港
阪神基地隊に入港する「つのしま」(阪神基地隊公式HPから加工して引用)
右舷3番に「p1(後述)」、左舷2番に「第2代表旗 E旗 p3」、左舷3番に「Ans旗」を掲揚している。
Ans旗については、岸壁ないし在泊艦艇が「Ans - U W p2(入港歓迎)」を掲揚しているものと思われ、それに対する解信だろう。

参考までに、観艦式で京浜港横浜区の大桟橋に係留する場合には
第2代表旗 O旗 S旗
前記のJMU鶴見工場に係留する場合は
第2代表旗 S旗 H旗
を掲揚することになる。

次に「p1」の用法であるが、これは港則法が適用される特定港の中でも特に船舶交通が著しく混雑する特定港において、航行の優先権を持つ大型船とその他の汽艇(雑種船)等とを区別するための信号である。
基地所在地で該当する特定港は阪神港のみであり、総トン数500t以上の船舶は「p1」を掲揚する。
総トン数を使用しない自衛艦にあっては、基準排水量をもってこの法を適用しているので、阪基に所属する掃海艇(基準排水量510t)は、港内においては掲揚することになる。
また、京浜港も総トン数500t以上の船舶が該当するので、前記のように横浜の大桟橋や造船所、東京の晴海に入出港する際には掲揚しなければならない。

またしても長くなってしまったので、形象物の解説は更に次回とする。

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[2017.03.16(Thu) 02:29] 艤装品の表現Trackback(0) | Comments(2) 見る▼
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COMMENT

無理? by メバル所長
途中まで、読んだのですが
何が何だか分からくなってきました\(゜ロ\)(/ロ゜)/
私には、海上自衛官は無理です。
まあ、歳のせいもあるんでしょうけど・・・・
しかし、解るようになると
自衛艦艇や船に対する興味が増すと思います。
ともあれ、お帰りなさい でいいのかな?
形象物の解説楽しみにしています。

慣れですね… by 大和甲型
ただいま帰りました!

なんでもそうですが、最初はチンプンカンプンですよね。
何回か出入港して行く中で覚えます(^ ^)
警備所沖は海交法も港則法も適用されないので、あまり見る機会はなさそうですけど…。
また、最近はAIS(船舶自動識別装置)の搭載が義務付けられているので、信号旗を見なくてもスマホやパソコンのアプリで行き先を知ることができます。

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艤装品の表現 その9「信号旗」  

自衛艦の主な行動エリアが遠く陸岸を離れた洋上ということもあって、自衛艦を直接目にする機会というのはそう多くない。
ほとんどは港内に停泊中か沿岸航行中の姿で、洋上を行く姿を見られるのは訓練展示や観艦式くらいであろう。
そんな数少ない機会でも気付くのが、マストに翻る色とりどりの旗である。
タイコンデロガ級
出港するイージス巡洋艦「アンティータム」
マストトップに軍艦旗、右舷ヤードに国際信号 Ans H 、左舷ヤードに船名符字 N A T M を掲揚している。

自衛艦に限らず、艦船は多彩な旗を使って互いに通信しており、無線技術が発達した今日にあってもその重要性は変わらない。
しかし、その詳細についは海事従事者でもなければ知る機会がなく、一般には国際信号が知られる程度である。
灰色一色になりがちな艦船模型にあってその存在感は抜群なので、是非模型でも再現して欲しいし、その意味を知ればジオラマなどでも表情をつけることができるだろう。
今回は「指揮官旗」「軍艦旗」に続き、「信号旗」について詳述する。
▼続きを読む

一般に信号旗として知られる国際信号旗は、国際信号書により規定された40種類の旗であり、A〜Zまでの文字旗26旗と0〜9の数字旗10旗、第1〜3の代表旗4旗、回答旗1旗から構成されている。
国際信号についてはWikipedia参照のこと。
なお、現行の国際信号書は1969年に制定されたものであるため、映画「コクリコ坂から」で U W を掲揚しているのは正確ではない。(映画の舞台が1963年であるため、「御安航を祈る」は W A Y)

海上自衛隊では、この他に0〜9の数字旗10旗と特別旗17旗、第4代表旗1旗を使用しているが、これはNATO軍の「戦術信号書 ATP&ACP」で定められた軍用信号である。
数字旗については、国際信号は流旗(pendant / pennant)であり、NATO信号は方旗(flag)であるため、明確に区別される。
なお、数字流旗は「p1」「p2」と表記し、「pennant one」「pennant two」と発声するのに対し、単に「1」「2」といった場合は数字方旗を指す。
このNATO信号は、国際信号旗40旗も併せて使用するため、自衛艦は計68旗の信号旗を組み合わせて掲揚していることになる。
旗の大きさは全て二幅で、方旗であれば90cm×120cmである。
1/700では1.3mm×1.7mmとなるので、市販の信号旗デカールは僅かにオーバースケールとなるが、許容誤差と思う。
しかし、NATO信号旗については、まだ販売されていないので自作するしかない。

国際信号書には、軍艦が商船と通信する場合は回答旗に続けて国際信号を掲揚するよう規定されている。
自衛艦が商船に対して「私は演習中である。私を避けよ。」を送信する際は Ans - U Y を掲揚し、「操縦の試運転」であれば Ans - R U p1を掲揚する。
「 - 」は「間索(タック)」と呼び、国際信号書では長さ約2mの揚旗線とされているが、自衛艦では90cm程度の揚旗線を使用している。
そして、海上自衛隊では、艦艇同士で国際信号を使用する際にも回答旗を冠している。
例えば、自衛艦が自衛艦に対して「航海の安全を祈る」を送信する際は、Ans - U W を掲揚することになる。
ちなみに、回答旗は「Ans」と書いて「answer」と発声する。
えい船
出港船を見送る曳船「YT-67」 マストにAns - U W が掲揚されている。

逆に言えば、回答旗が掲げられていない旗流信号は、ほとんどがNATO信号ないしは海上自衛隊が定めた信号である。(一部例外、後述)
NATO信号を定めた「戦術書 ATP」及び「信号書ACP」については、秘文書に指定されており内容は非公開である。
従って、多くを語ることはできないので、概要については公開されている情報として国会答弁を引用する。
「ACP、すなわちAllied communcation Publication あるいはATP、Allied Tactical Publicationでございますが、こういった文書、すなわち米国の海軍が自由主義諸国の海軍と行動をともにする際に、相互の連携というのを円滑にいたしますために米国海軍が作成した文書でございまして、通称ACPにつきましては、標準的な通信要領、それからまたATPにつきましては標準的な戦術要領、これが定められておるわけでございます。」
海自が定めた信号については、「海上自衛隊信号通信実施要領」(通称「信通」)により定められており、これも注意文書(非公開)である。
まきなみ見送り
横須賀を出港する護衛艦「まきなみ」
国際信号を掲げる曳船に対して、「まきなみ」が掲揚しているU旗1流は軍用信号である。

思いの外、長くなってしまったので、模型資料としての掲揚例については日を改めて記述する。

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[2017.02.12(Sun) 13:59] 艤装品の表現Trackback(0) | Comments(2) 見る▼
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COMMENT

さすがプロ by メバル所長
待ってました、プロのこぼれ話!
何故、NATO信号を定めた「戦術書 ATP」及び「信号書ACP」が秘文書なのか良く分かりません。
西側諸国の海軍は、当然、同文書に従って方旗を揚げているんでしょうし、海自が定めた「信通」を含めて、秘密にするほどの内容なのでしょうか?
更に良く理解できないのが、国会答弁。
読み直してみても、言いたい事が良く分かりません。わざとそういう風に答えているのでしょうかね(・・?

お待たせしました(笑) by 大和甲型
戦術書というのは、国際信号書のような単なる符号の羅列ではなく、戦闘時の戦術行動に関する規約が記されておりますので、同盟国以外には公開されません。
また、この信号は旗流信号にも適用されますが、メインで使われるのは無線通信による音声交話です。
西側諸国はお互いにAPを持っていますので、僚艦とは信号により統制されますが、例えばロシアや中国がその通信を傍受しても内容を知ることはできません。
信通についても同様で、信号の送受信の手順そのものを規定した文書ですので、これが漏洩しますと自衛隊の使用する信号通信がバレてしまうことなります。
信号書は、日本海軍でも機密扱いでした。(それが漏れて大変なことになりました)

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1/700 やまぐも型護衛艦「まきぐも」(S45年時) その3 

さてさて、サクッとは完成しませんでしたが、いつもよりは良いペースで進んでおります。
「まきぐも」の続きです。
ちなみに、なんで「まきぐも」にしたのかと言うと、同型艦の中で最も差別化がしやすかったからです。詳細は後述。

まきぐも3
船体の塗装と細かい艤装を並行して進めております。
前回の反省から、外舷色はMR.カラーのミディアムシーグレーにしてみました。
実際の色味とはちょっと違いますが、雰囲気は出ていると思います。
そのうち新発売の自衛艦カラーセットも使ってみたいですね。
▼続きを読む

ファンネルキャップ
前部煙突に0.3mmプラ棒でファンネルキャップを再現しました。
これを装備しているのは、「くも」クラスの中でも「まきぐも」だけで、大きな特徴となっています。
実際はフェンス状の囲いで覆われていますが、稀に取り外している写真もあるようなので、今回は骨組みのみ作りつけています。
ファンネルキャップの装備理由は判然としません。
大馬力ディーゼル艦の2番艦ということで、試験的な装備だったのではないかと思います。
これ以降のディーゼル艦には見られないことから、大きな効果はなかったようですが…。
また、前回、書くのを忘れていましたが、メインマストの接地部(最下段)はハの字型に広がっているので、下端が煙路室と同じ幅になるくらいまでキットパーツを曲げて加工しています。

前部ポスト
艦橋の窓は、今までブラックで塗りつぶしていましたが、今回は海面が窓ガラスに反射してるイメージでネイビーブルーにしてみました。
3in速射砲のガラス部も同様です。
前部補給ポストは、キットパーツでは太すぎるので0.3mmプラ棒にて作り直しました。
甲板上の戦闘通路は、就役時を再現したキットのモールドに従い、佐世保工廠色を塗装しています。
昭和45年当時は、白線はありません。
正確には、ベタ塗りではなく、積まれたレンガのように長方形の滑止めシートを互い違いに敷き詰めたような施工法でしたが、今回は割愛しています。
また、当時は錨甲板にも戦闘通路が描かれているので、これを再現しました。

後部ポスト
後部の補給ポストは、太いとか以前に形が全然違うのでプラ材で作り直しています。
船体中心線より右舷に寄っていて、左右非対称です。
実は前部煙突後面の補給ポストも左右非対称なのですが、今回はキットのままとしています。
後部の戦闘通路は、VDS搭載後のパターンが分からなかったので、就役時のものを参考に想像で塗装しています。

ファンネルキャップ作ったり補給ポスト新造したり、素組みという話はどこへ行ったのか…。

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[2017.01.29(Sun) 23:59] 艦船模型Trackback(0) | Comments(0) 見る▼
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1/700 やまぐも型護衛艦「まきぐも」(S45年時) その2 

再びの週末…。
思うように進みません。
中学生の頃は3日で完成とかやってたんですがね。。。

まきぐも
マストが組み終わりました。
大きな変化はそれぐらい?
以下、細かく見ていきます。
▼続きを読む

艦橋
メインマストは、キットのものをベースにして、省略されたトラスを0.3mmプラ丸棒で再現しています。
が、実は側面のトラス構造、前後が逆になっております。
これを直すには、トラスを削り取って組み直すしかありませんが、言われなければ気付かないので今回はパスしました。
ピットも後からミスに気付いたようで、専用エッチングパーツのメインマストは正しく再現されています。
楽したい場合はエッチングをどうぞ。
そして、艦橋構造物の塗装に入りました。
全体的に暗すぎたようで、これから調整して塗り直します。

マスト
使用したのは、
壁面:ニュートラルグレー、甲板:呉海軍工廠色、戦闘通路:佐世保海軍工廠色
です。
海自グレーが手元になくて手抜きしました。
その結果がこれだよ!!
クレオスの自衛艦専用色を試してみたい今日この頃。
なお、旗甲板の戦闘通路については、S45年時のパターンを確認できませんでしたので、公試運転時のものを再現しています。
白線はなしです。
滑り止めは、当時は硅砂ではなく、紙ヤスリみたいな樹脂(?)をレンガ模様のようなパターンで貼付していました。
1/700では細かすぎるため、ただの濃いめのグレーで茶を濁す所存。
あと、細かいことですが、この頃の1番方位盤の側幕(キャンバス)は前半分しかありませんでしたので、台座パーツの後ろ半分を切除しています。

OPS11前
対空捜索レーダーであるOPS-11です。
キットパーツのままでは、剣山のようであまりにも実感に欠けるので、ちょっと加工します。
この空中線は極めて独創的・特徴的な形状で、一つの見どころになるので、手持ちのエッチングパーツに余裕があれば、そちらを強くお勧めします。

OPS11後ろ
0.3mmプラ棒と伸ばしランナーで、省略されていた前面側の空中線を再現しました。
全部はとても無理ですが、これだけでも雰囲気は出るかと思います。

VDS
艦尾のVDSフィッシュのレセスです。
キットでは、上甲板のオーバーハングは再現していますが、肝心のレセスについてはヒケと見間違えそうな凹みがあるだけです。
ここは、S45年時の特徴でもあるので、ナイフで彫り込んでレセス上部を開口し、下部はは筋彫りで観音扉を再現します。
なお、VDSとは可変深度ソーナーの略で、送受波器を艦尾から曳航して使用します。
この送受波器を収めた曳航体をフィッシュと呼び、レセスはその格納庫になります。
今回、フィッシュの再現はしていません。

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[2017.01.15(Sun) 20:31] 艦船模型Trackback(0) | Comments(0) 見る▼
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