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伊勢型空母の一般配置について 

2006年06月15日 ()
伊勢型航空母艦 一般擬装図

なんとか側面図だけ描き上がりました。上面図については後述。
それぞれの配置について、ブロックごとに説明していきましょう。

・格納庫
史実の航空戦艦が、繋留装置・曳航装置等の必要から格納庫後端と艦尾端の間に15.5mのスペースを要求されていたので、それに習って格納庫後端の位置を決定しました。また、前端に関しても、揚錨、繋留装置の配置から同様に決定しました。結果、格納庫全長は約165mとなっています。
また、改造工事の簡易化のために格納庫は一段だったとする説があるので、それに従って最上甲板上に一段格納庫を設けました。格納庫高さは5mです。加えて、これも工事簡易化の一環として、一部は開放式格納庫になる可能性があるでしょう。しかも、シャッターなど可動部を設けるとかえって複雑化しますので、布張りになるかも知れません。実際、一部の戦時改造空母では、そのような計画がありました。
あと、三番主砲塔跡より後部は、上甲板と格納庫床面との間にスペースが生まれる訳ですが、ここは兵員居住区に当てられるものと推察します。元々居住スペースの不足に悩んでいた戦艦なので、大量の飛行科員を受け入れるとなると、妥当な処置ではないでしょうか。


・飛行甲板
最上甲板上に5m高の格納庫を設けた事で、その上の飛行甲板は海面からの高さが14mとなります。これは翔鶴型空母のそれにほぼ等しく、日本海軍が飛行甲板の高さを12m?14mが理想であるとしていた事にも合致します。
次に、甲板長210mの飛行甲板を全長213mの戦艦にどう配置するかですが、図のように艦尾後端に揃えて、艦首端から約3m下げた位置としました。一般に流布している想像図では飛行甲板は艦尾から大きく張り出していますが、あの艦尾図は航空戦艦からコピペしただけな上に、空母の飛行甲板ではあの形状は考えられないので、敢えて私は異議を唱えます。

・艦橋
余ほど捻くれてない限り、艦橋の形態は飛鷹タイプ(傾斜煙突)か雲龍タイプ(湾曲煙突)のどちらかになります。フラッシュデッキも面白いかも知れませんが、伊吹の例から見てもアイランドを設けるでしょう。
さて、では傾斜煙突か湾曲煙突かですが、図の通り傾斜煙突と判断しました。
理由の一つとしては、一昨日のエントリで登場した航本提案の戦時急造空母案の艦橋が「飛鷹型に準ず」とされている事です。この空母は、艦体はおろか機関部の装甲防御すら省略して徹底した工数削減を目指していまして、それでいて飛鷹型に準じたアイランドを設けようと言うのですから、この艦橋構造が従来のそれに比べて余ほど急造に向いていたんだろうと考えられるからです。冷静に考えれば、それまでの湾曲煙突って、着艦機に対する乱気流の削減以外ほとんどメリットないですしね。
ちなみに、昭和十九年に航本が再度提示した「工期十ヶ月で完成する簡易空母案」でも、飛鷹型に準じたアイランドを装備する事とされてますので、矢張り伊勢の艦橋も飛鷹型に準じたものになると思います。
また、その位置ですが、煙路を最小限に留める為に図のような位置にしました。上図を同スケールの戦艦伊勢の側面図と照らし合わせると、煙突の位置が全く重なる事が分かると思います。
信濃の艦橋配置と同じ理屈ですね。

伊勢型航空母艦 飛行甲板概観

さて、冒頭で後述すると記した飛行甲板平面図ですが、こっちはかなり曲者です。
最初の回に申しましたとおり、本艦の飛行甲板全幅は34mと算出されています。これを額面どおりに受け取って良いものかどうか。
ちなみに、飛龍型の飛行甲板幅は27m、飛鷹型のそれは27.3m、翔鶴型29m、大鳳型30m、赤城型30.48mとなっています。伊勢型の34mとは、日本海軍にあっては破格の広さなのです。あ、信濃の40mは論外ね。あれ化け物だから(ぉ
さあ、私が何を言いたいのか。つまり、この34mとされる甲板幅の定義が曖昧だと言う事です。先に例示した各空母の飛行甲板幅は、文字通り滑走路として使用し得る部分の値であって、艦橋などの張り出しの分を含んでいないのです。
上図の最上段に描かれた甲板図をご覧下さい。これは飛鷹型空母のそれをトレースしたものです。ご覧のように意味の取り様によっては、飛鷹型でも甲板幅34mと表現できなくはなく、また、こういう意味の甲板幅34mでないと、伊勢型戦艦の艦体には装備し得ないとも言えます。
冒頭に掲載した二面図に、210m×34mの範囲と伊勢型戦艦の水線部断面、上甲板平面図が描き込まれています。この更に外側に艦橋構造物、しかも大型のアイランドを設けるとなると、大変なトップヘビーが予想され、少なからず復元性能に影響を与えるでしょう。

以上のことから、上図の上から三段目に示すような配置が、34mの甲板幅を維持したままでのギリギリの妥協点ではないかと考えました。
ただ、これはあくまでサイズ検討用の概略図なので、細かな形状については今後、さらに改善していく事になるでしょう。
一先ず、一般配置だけ検討して今回は終わりとします。
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[2006.06.15(Thu) 11:48] 艦艇の話Trackback(0) | Comments(1)
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追記 by 大和甲型@管理人
今回から、カテゴリを「架空艦」に変更しました。もう完全に、史実とは別個の話になってきてるのでw

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今回から、カテゴリを「架空艦」に変更しました。もう完全に、史実とは別個の話になってきてるのでw
[ 2006.06.15(Thu) 16:04] URL | 大和甲型@管理人 #NKwY6NnY | EDIT |

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