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大正期戦艦の檣楼の組み方 

さて、予定より遅れましたが大型軽巡洋艦「秋葉」建造記の続きです。
と言っても、今回は秋葉型を例として前檣楼の製作過程を紹介しようかと思います。作例は架空艦ですが、その他の大正期の戦艦を製作する際にも役立つんじゃないかと。

先ずは切り出し
先ずは各艦橋甲板を切り出します。こればかりは戦艦ごとに形状が違うので各自でお調べ下さいw (今回は架空艦なので長門型を参考にしつつ、独自にアレンジしています)
しかし、残念ながらメジャーな二次大戦時のものと違い、大正期の戦艦はあまり図面が出回っていません。最も手軽に手に入るのはモデルアート増刊「艦船模型スペシャル」の各戦艦特集(ようやく扶桑型も発売されて戦間期の十戦艦が揃いました)ですが、あまり正確でない部分も見受けられますので信用しすぎるのは危険です。参考程度ってことで。
 各戦艦の既刊リスト
金剛型巡洋戦艦 モデルアート2005年3月号臨時増刊通巻677集 No.15
扶桑型戦艦 2007 SUMMER No.24 (なんか表記形式が変わったっぽい)
伊勢型戦艦 モデルアート2002年12月号臨時増刊通巻623集 No.6
長門型戦艦 モデルアート2002年6月号臨時増刊通巻611集 No.4

さて、艦船模型SPの信用ならん部分をどう補えば良いかって点ですが、これはもう各々写真を舐め回すように見て確認するしかありません。これがまた辛い作業で、艦艇写真集などを買ってもマイノリチーな大正戦艦は小さい写真だったりそもそも載ってなかったりします。しかも、当時は二次大戦時と違い飛行機からの写真撮影など滅多に行われないので、詰まるところ横もしくは斜め下からの写真しかなく、平面形状の把握はかなり困難です。でもそんなの関係ね(ry
写真資料に関しては、
世界の艦船1977年8月号増刊「写真集日本軍艦史2.大正編」(第244号 増刊第4集)
光人社 写真/日本の戦艦第1巻 戦艦?(大和型、長門型、伊勢型、扶桑型)
が大変参考になりました。光人社の艦艇写真集に関しては、同じ収録内容で廉価なハンディ判も出てますが、サイズが小さくて見難いので資料としてはお勧めできません。

今回、「秋葉」製作に関しては長門型戦艦に範をとりましたが、長門型の写真を四六時中眺めた結果、双葉社の超精密3DCGシリーズ24「戦艦長門」に収録の長門型竣工時は、それなりによく再現されているように思いました。一部写真の印象と違う部分もありますが、複数の写真集を買い揃えるのが金銭的に辛い場合は、これ一冊持っておけば大丈夫かと。

さて、ここでようやく模型の話。
各艦橋甲板の平面形状が把握できたならば、それを方眼紙などに製図し実際にプラ板を切り出します。切り出し方は様々ですが、私が多用しているのは以下の方法です。
先ず、製図したものをコピーし、0.5mmプラ板(これ以上だと厚すぎますし、これ以下だと強度的に不安なので)に木工ボンドで貼り付けます。厚塗りすると紙がふやけますので、水で薄めるなどして調整して下さい。
ボンドが乾燥したら鋏、デザインナイフ、ヤスリ等をを駆使して図の通りに整形します。
最期に紙を剥がします。プラ板+木工ボンドは適度に食いつきが悪いので、ぺりぺりと綺麗に剥がれてくれます。もし綺麗に剥がれなくても紙ヤスリで修正できますしw
この時はまだ支柱用の穴は開けてませんが、中心線を出す意味も込めて主柱用の穴は開けておきます。図面段階で描き込んでおきましょう。支柱の位置も、把握できているならマーキングしておくと良いでしょう。

主柱のみで仮組み
次に、実際に主柱を通して立てて見ます。
この時、各艦橋甲板の中心線が揃っているか、イメージ通りのシルエットになっているか等を確認します。気付いた点があれば、早め早めに修正します。
今回、主柱は1.5mm真鍮線を使用しました。ここは実在した艦でも、多少太めにデフォルメして存在感を出してた方が良いと思います。忠実にするなら1.3?1.4mmくらいが適当なようです。
また、改装後の姿とは違い艦橋構造が檣によってのみ維持されているので、強度を考えるとプラ棒より真鍮線が良いです。しかし、接着強度(瞬間接着剤では簡単に剥がれてしまって、これはこれで宜しくない)を考えるとプラ棒の方が良かったりもしますし、悩みどころではありますねw
もし外径1.5mm/内径1mm程度のプラパイプに1mm真鍮線を通したものがあれば、強度的に最も理想的な素材となるでしょうけど、そんな都合の良いプラパイプはないので、今回は主柱を真鍮線、支柱をプラ棒にして対処しています。

真鍮線で調節しつつ支柱を組みます
全体のバランスを確認したら、いよいよ支柱用の穴を開けていきます。
今回、支柱には1mmプラ棒を使用しましたが、最初から1mm穴を開けるとほぼ確実に失敗します。絶対の自信がない限り避けた方が無難です。
さて、では手順ですが、先ずは図面・写真などで確認して支柱の下端と上端の位置を決めます。
次に、実際に外側からプラ棒を当てながら、正面、真横から見て上端と下端を結んだ一直線上になるように各艦橋甲板に穴の位置をマーキングしていきます。これは極細の油性ペンが適当かと思います。
位置を確認したら、最初は0.3mmの穴を所定の位置に開け、0.25?0.3mmの真鍮線を通します。正面・真横から見て、真鍮線に無理な力が掛かって歪んでいないか、また真上から見て全ての艦橋甲板が平行にならんでいるか、傾いていないか等を確認します。
もし歪んでいたら、0.3mmプラ棒で穴を一旦埋め、適切な位置に開けなおします。この時点であれば幾らでも修正できますので、位置決めを完璧にして下さい。

仮組
位置決めができたら0.5mm、0.7mm、1mmと徐々に穴を大きくしていきます。
焦って最初から1mmの穴を開けようとすると中心点がずれる事があるので、焦らず確実に実施しましょう。
全ての穴が開いたら、実際に支柱を通して見ます。
つっても、この時点で歪みを発見しても微調整程度しか修正できないので確認の要もないんですがw
だから前項で完璧に位置決めしておく必要がある訳ですね。

ただ、人間の目では流石に0.1mm以下の誤差は生じてしまいますので、どうしても左右の対象は崩れてしまいます。なので、位置決めしたら表裏確認用に油性ペンでマーキングしておくと良いでしょう。
仮組が完璧でも、甲板を一枚だけ裏にして組んだだけで全体が歪んだりしてしまいますので、この点は結構重要だったりしますw

位置決めして調整完了!
最後に各艦橋甲板の高さを調整して基本形は完成です。
今回は次のような間隔にしました。
方位盤
2mm
射撃指揮所
3mm
檣楼司令所
4mm
測距所
5mm
上部探照所
3mm
下部探照所
4mm
羅針艦橋
6mm
艦橋基部

ご覧の通り、各艦橋甲板は等間隔ではありません。各戦艦によって違うので写真から読み取るしかないです。(前述の通り、今回は長門型を参考にしています。ただし、長門型はこれに中部探照所と砲戦指揮所が追加されます。また、長門型の支柱は六本です。)
ちなみに頂上の方位盤についてですが、竣工時の長門型は一三式方位盤照準装置が積まれていましたので、サイズや観測窓の位置が似ている九一式高射装置(ピットロード装備セット?)から改造しました。天蓋を平らにしてやれば、雰囲気は再現できます。
また、方位盤台座、支柱集束帯の円錐台は、コトブキヤのバーニアセットからの改造です。

この後、各所に手摺やブルワーク、また探照燈や測距儀を設置してディティールアップしていきます。
主柱への接着は全ての工作が終わってからの方が良いです。

並べて見ると矢張りデカいなぁw>秋葉
折角なので、仮組状態の長門さんとツーショットw
長門さんは第二次改装で艦尾延長してるってのに、秋葉(つーかフッド)長ぇええええ!
(ちなみに長門さんは撮影用に仮組しただけで、当分建造予定はありませんw)

さて、では前檣の細部を作りつつ、そろそろ後檣のデザインも考えますか。って言うか、まだ考えてなかったのかYO!



ところで前回の更新
から一週間も経ってるのに全然作業進んでねぇじゃん、とか言われそうですが忙しかっただけです。決して浮気などしていません。

思いっきり脱線w
…あれ、何だこれ。
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[2007.10.21(Sun) 23:59] 大型軽巡「秋葉」Trackback(0) | Comments(3)
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COMMENT

by 神凪さん
お久しぶりデス。
遂にツンデレ(ry 再始動ですね~。
艦橋の支柱は日本戦艦を製作(特にスクラッチする際)の悩みの種ですので参考になります。
・・・何だかタイガーを思い出すなぁ(ぇ
先は長そうですが完成させるべく頑張ってくださいね。
楽しみに完成をお待ちしておりますw

by 蒼月乃光
秋葉、進みましたね
うちは今のところ一本マストばかり建造してますよ
安芸とこ生駒とか…
強度不足で何回引っ掛けて壊した事かorz

>装甲車
この前買った露助のかな?

by 大和甲型
 神霧さんへ
お久しぶりです~。
この前、メッセで口が滑ってしまったもんだから、とうとう再始動ですよw (嫌々ということはない
檣楼の組み方に関しては、以前「伊勢(竣工時)」で手酷い目に遭いましたので、その経験から面倒でも確実に組める方法を採りました。参考になれば幸いですw

>・・・何だかタイガーを思い出すなぁ(ぇ
この時代の日英戦艦は多脚檣が主流でしたからね。元を辿れば秋葉型も英国に範をとってますしw

今回は何とか建造停滞にならないよう頑張ろうと思います。先が長くなるとダレルので、なるべく早期に完成させたいものですがw
「秋葉」が完成したら、次は神霧さんの番ですZE!w


 蒼月さんへ
今のところ順調に…と思いきや、またちょっと躓いていたりw いや、大した問題じゃないんですが。
一脚檣は作るのは楽ですが、強度は持たせるのが確かに難しそうですね。艦船史上でもそれが理由で多脚化に向かいましたし。
三脚檣は支柱も含め金属線で組めば、模型でも驚くべき強度を実感できますよ。現に、「伊勢」の艦橋はデコピンしたって壊れませんでしたw (まぁ夏の猛暑で甲板が崩壊したけど
と言う訳で、蒼月さんも多脚檣の世界にうぇるかむ。手始めに巡洋戦艦「伊吹」を(ry

>この前買った露助のかな?
そですー。>BA-20
何故かドイツ海軍陸戦隊に鹵獲されてますが。

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お久しぶりデス。
遂にツンデレ(ry 再始動ですね~。
艦橋の支柱は日本戦艦を製作(特にスクラッチする際)の悩みの種ですので参考になります。
・・・何だかタイガーを思い出すなぁ(ぇ
先は長そうですが完成させるべく頑張ってくださいね。
楽しみに完成をお待ちしておりますw
[ 2007.10.22(Mon) 23:32] URL | 神凪さん #w0shuoCw | EDIT |

秋葉、進みましたね
うちは今のところ一本マストばかり建造してますよ
安芸とこ生駒とか…
強度不足で何回引っ掛けて壊した事かorz

>装甲車
この前買った露助のかな?
[ 2007.10.23(Tue) 00:17] URL | 蒼月乃光 #- | EDIT |

 神霧さんへ
お久しぶりです~。
この前、メッセで口が滑ってしまったもんだから、とうとう再始動ですよw (嫌々ということはない
檣楼の組み方に関しては、以前「伊勢(竣工時)」で手酷い目に遭いましたので、その経験から面倒でも確実に組める方法を採りました。参考になれば幸いですw

>・・・何だかタイガーを思い出すなぁ(ぇ
この時代の日英戦艦は多脚檣が主流でしたからね。元を辿れば秋葉型も英国に範をとってますしw

今回は何とか建造停滞にならないよう頑張ろうと思います。先が長くなるとダレルので、なるべく早期に完成させたいものですがw
「秋葉」が完成したら、次は神霧さんの番ですZE!w


 蒼月さんへ
今のところ順調に…と思いきや、またちょっと躓いていたりw いや、大した問題じゃないんですが。
一脚檣は作るのは楽ですが、強度は持たせるのが確かに難しそうですね。艦船史上でもそれが理由で多脚化に向かいましたし。
三脚檣は支柱も含め金属線で組めば、模型でも驚くべき強度を実感できますよ。現に、「伊勢」の艦橋はデコピンしたって壊れませんでしたw (まぁ夏の猛暑で甲板が崩壊したけど
と言う訳で、蒼月さんも多脚檣の世界にうぇるかむ。手始めに巡洋戦艦「伊吹」を(ry

>この前買った露助のかな?
そですー。>BA-20
何故かドイツ海軍陸戦隊に鹵獲されてますが。
[ 2007.10.24(Wed) 12:20] URL | 大和甲型 #NKwY6NnY | EDIT |

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