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ゆきなみ型護衛艦と戦域ミサイル防衛 その3 

 策源地攻撃能力
前述のとおりミサイル防衛システムとは単一の装備で完遂するのではなく、複数の手段が互いに補完し合うことで阻止率を確保している。
従って、迎撃ミサイルに不安がある以上、TMDの確実性を増す手段として目標を地上撃破する事も考慮すべきである。
これは、先制攻撃を禁止する現行法にとって極めて難しい問題であるが、抑止力の観点から本艦には海洋発射巡航ミサイル(SLCM)による策源地攻撃能力が付与されている。
搭載するのは、通常弾頭型対地トマホーク(TLAM/C)及び射程延伸型対地ハープーン(RGM-84-1D-EX)である。
中距離弾道ミサイルの主流とされるTEL(輸送起立発射機)は、移動式で事前の捕捉が困難でありトマホークでは対処できないとされるが、実戦状態のTELは対象国には僅かしかない上、ゆきなみ型の当面の目標はミサイル発射実験に対する抑止であって発射試験場を破壊する能力があれば良い。
ただし、将来的にTELに対処する能力は当然要求されるべきで、これを担うのが日本版SLAMこと、RGM-84-1D-EXと考えられる。
これは終末誘導をセミアクティブ・レーザー誘導、又は赤外線画像誘導の複合型として移動目標への攻撃に特化させたもので、通常の対地攻撃以外にヘリ又は地上部隊によるレーザー照射によって隠蔽されたTELをも破壊しようとするものである。
多目的偏向翼機MV-32Jは主としてこの目標指示任務に充当される。
初弾の弾道ミサイル発射を許したとしても、早期警戒衛星が発射炎を探知すればTELの潜伏位置は暴露され、母艦からの誘導管制によってMV-32Jがレーザーを照射、対地ハープーンがこれを撃破する。
2撃目以降の弾道ミサイル発射を阻害することで迎撃ミサイルの負担を軽減せんとするものである。
ただし、対地ハープーンの実用化は2001年初頭の予定であり、SLCM導入に対する野党や国民の理解不足からTLAM/Cもミサイル自体は配備されず、あくまで発射管制能力を有するのみとなった。
従って、就役時には策源地攻撃能力は保有していない。

また、主砲についても対地射撃能力の向上が企図され、OTOメララ127mm速射砲に代えてMk.45 5in軽量砲の採用が検討された。
この砲は、複雑かつ大重量の高速装填装置を廃して砲塔の小型軽量化を進めたもので、対地・対水上射撃に主用すべき砲である。
研究開発中の射程延伸型誘導砲弾(ERGM)は、120km先の固定物を精密射撃する目標を掲げており、次世代の火力投射システムとして期待されていた。
しかし、単艦行動を強いられる本艦型の特殊性を考慮したとき、対象国勢力圏下においてイージス武器システム或いは短SAMシステムに不具合を生じたならば、主砲は経空脅威に坑する最大の火力でなければならない。
結局、生存性確保のために速射砲を採用すべきとする意見が容れられ、5in砲の導入は見送られた。
この裏には、OTOメララも127mm速射砲用の誘導砲弾を研究開発中との情報があったともされる。

注1)TELについては90年代中期の情勢。2003年の報告書では、北朝鮮のTEL配備数は50基以上とされる。
注2)誘導砲弾については、ERGMは2008年に開発中止となり、OTOメララのボルケーノ弾は2014年現在、戦力化目前である。
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[2014.09.30(Tue) 20:14] ゆきなみ型護衛艦Trackback(0) | Comments(0)
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