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七九八号艦と超大和型戦艦 

現在、市販されている雑誌・書籍の大部分及び多くのウェブサイトにおいて、第5次海軍軍備充実計画(○五計画)における戦艦798号艦を超大和型戦艦と解説している。
しかし、この説に確固たる裏付けはなく、推測が独り歩きしている感が否めない。

防衛省公刊戦史である戦史叢書(海軍戦備II)には、○五計画の新戦艦3隻について下記のような記述がある。
「これらの艦艇の個艦要目は、戦艦のうち一隻は五十一糎主砲の改大和型、ニ隻は大和型、(中略)、その他各種の新型艦多数を含んでいた。」
新戦艦3隻とは、797号艦、798号艦及び799号艦である。
一般的には、797号艦が大和型の小改正(改大和型)、798号艦及び799号艦が51cm砲搭載の超大和型とされるが、戦史叢書の記述を見る限り798号艦は797号艦の同型であり、51cm砲搭載は799号艦1隻のみである。

さらに、艦艇研究家として著名な福井静雄氏の「日本戦艦物語」では、下記のように記されている。
「状況により797号艦と同型とするが、可能な限り新型としたい。」
この「可能な限り新型」を好意的に解釈すれば、798号艦は超大和型なのであろう。
しかし、現実には昭和18年の起工予定に対し、計画中止された昭和17年時点でさえ51cm砲は試作段階であったし、主砲塔の揚弾薬システム並びに装甲配置、甲鈑の製造法に未解決の問題があり、とても起工に間に合う状況ではなかった。
「新型」とすることは「不可能」であったと言わざるを得ない。

従って、798号艦は797号艦と同型の改大和型戦艦であり、超大和型戦艦は799号艦のみであったと考えられる。
また、砲装が異なる以上、改大和型は2隻あった方が運用上も都合が好かったのではないだろうか。(51cm砲艦については、○六計画以降で整備すれば良い)
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[2014.12.10(Wed) 18:02] 艦艇の話Trackback(0) | Comments(0)
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