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航海科という配置 

職場の事を書くと情報漏洩だの何だの言われそうだが、広報のつもりで航海科という職種を紹介するだけなので、あまり目くじらを立てないで欲しい(笑)

さて、何年か前に航海員になったと報告して以来、この話題に全く触れてこなかった。
何回か海上自衛隊の職種を紹介する記事を書こうと試みた事はあったけれど、書き上げた事はなく途中で削除してしまったのである(ー”ー;
今回は、航海員のみに焦点を当てる。

航海員というのは、射撃員や魚雷員といった職種(マーク)の一つである。
他のほとんどの職種は、大マークの下に小マークがあって取扱う機器・装備ごとに細分化され、術科学校において専修科教育を受ける。
例えば、射撃員という大マークの中に76mm速射砲員、127mm速射砲員、短SAM員、VL員がいる、と言った具合である。
しかし、航海員は小マークがなく、学校も海士航海課程と海曹航海課程のみである。
艦内編制上は信号員と操舵員に分かれるが、日常業務に違いはなく実質は同じマークである。

 操舵員
総員配置時の操舵及び応急操舵(舵機室操舵)を行うと共に、操舵装置の保守整備に携わる。
艦の運動性能に精通し、操舵操縦について操艦者を補佐する。
定員の少ない艦艇では、操舵員長のみの配置である事が多い。

 信号員
信号業務、見張り及び航法を行う、航海員のメイン配置である。
信号には、視覚信号(手旗、発光及び旗流)の送受と発着信がある他、信号らっぱの吹奏も含まれる。
見張り(目視見張り)は、基本的に艦橋配置員全員で行うものであるが、信号員が行うのはより専門性の高い見張りである。
海事法規に係わるもの、艦型識別や僚艦の動静など戦術に係わるものについて知識と経験が求められ、行船に関し操艦者を補佐する。
また、海図上で航法計算を行い、艦とコースとの関係を把握すると共に航行スケジュールについてリコメンドするなど運航に関しての補佐も行う。
信号拳銃や発煙筒、水中発音弾などの信号用火工品を所掌する。

この他に、航海科内に係が設けてあり、職務分担をしている。(細部は艦ごとに異なる)
教育訓練係:訓練計画の作成、管理等について訓練係士官(航海長)を補佐する。
補給係(倉庫係):航海科内での補給業務全般及び倉庫管理を行う。
弾薬係:所掌する火工品の整備、管理を行う。
海図係:海図や水路書誌の整備を行うと共に、航海計画等について航海長を補佐する。
旗章係:信号旗や旗章(自衛艦旗や指揮官旗)の補修、整備を行う。

航海中は、操舵員・信号員としてワッチ(当直)に立ち、訓練や実任務に従事するが、停泊中は殆ど自分の係の業務がメインである。

ざっくりと述べてきたが、航海科という職種を多少なりとも理解して頂けただろうか。
広報なんかで、「海上自衛隊って普段どんな事してるんですか」とよく聞かれる。
大体、こんなことをしている訳である。
航海科は、航海中も停泊中も常に動き回っているため、艦艇勤務の中でも忙しいパートだと言われる。
確かにそうかも知れないが、自分達が艦を動かしている事を実感できる、やりがいのある職種であると思う。

ちなみにダントツ不人気である。
これから入隊する人は、どんどん希望して欲しい(笑)
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[2015.02.12(Thu) 17:32] 自衛隊Trackback(0) | Comments(0)
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