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艤装品の表現 その3.5「軍艦旗と旗竿」(補足) 

前々回の「軍艦旗と旗竿」について、書き忘れた事項と新たに気付いた事項があるので、補足説明します。

 自衛艦旗の種類
一口に自衛艦旗と言っても、大きさや材質によって10種類以上もあり、使い方がそれぞれ決められています。
護衛艦(DE除く)や大型の補助艦が艦尾旗竿に掲揚している自衛艦旗は4幅(ヨハバ)と呼ばれ、その制式は縦1.72m×横2.457mです。
これをメインマストに移揚する際には、一回り小さな3幅(ミハバ)を使用し、制式は1.29m×1.843mになります。
DEや小型の補助艦は、艦尾旗竿に3幅を掲揚し、メインマストの場合には更に小さな2幅(フタハバ)を使用します。
同様に、ミサイル艇や掃海艇は艦尾に2幅、マストに1.5幅(イッテンゴハバ)を使用し、作業艇や内火艇等の装載艇は1.5幅ないし1幅(ヒトハバ)を艇尾に掲揚します。
それぞれの制式は、以下の通りです。
2幅:0.86m×1.229m
1.5幅:0.645m×0.921m
1幅:0.43m×0.614m

なお、1/700換算だと
4幅:2.46mm×3.51mm
3幅:1.84mm×2.63mm
2幅:1.23mm×1.76mm
1.5幅:0.92mm×1.32mm
1幅:0.61mm×0.88mm
となります。
一番大きな4幅でも、市販の軍艦旗デカールセットだと最小サイズの部類に入ります。
合戦準備を再現しようとすると、3幅や2幅が必要なので自作しなければなりません。
自衛艦旗って意外なほど小さいです。
艦首旗は、艦の大小に関係なく2幅のものが使用されます。
日本海軍の軍艦旗については、規格から違うので何とも言えません。
写真を見る限り、戦艦級の軍艦旗は、4幅の自衛艦旗より2倍近く大きいようです。
規格については軍艦雑記帳(下巻)に記載があり、1幅が0.45m×0.675とされ、1、1.5、2、3、6、8、10幅の8種類があったそうですが、どの艦艇がどの幅を使用していたかは不明であるとしています。
また、自衛艦旗では、材質により停泊用と航海用の2種類があります。
停泊用は、発色の鮮やかな綿生地で、停泊中の他、広報や儀式で使用されます。
絵画や写真で見る、いわゆる軍艦旗の色をしています。
航海用は、強度を重視したナイロン生地であり、全体的に黒ずんで見えます。艶もありません。
こちらは、主に訓練や実任務で使用しますが、沿岸に近付いた時点で停泊用に揚げ変えてしまうため、目にする機会は少ないでしょう。
逆に、一般の目に触れない事からボロボロになるまで使い倒す傾向にあるので、端部などはよく破れたり解れたりしています。
模型を航海中の想定で製作するのであれば、キットの自衛艦旗の上からウォッシング等で汚してやると雰囲気が出ると思います。

 軍艦旗と将旗の掲揚位置
「指揮官旗」の項で、自衛艦の場合は自衛艦旗が最上位であり、メインマストに艦旗と指揮官旗を併揚する場合、指揮官旗は艦旗の下方もしくは左方に掲揚すると書きました。
このメインマストとは、艦上のマストの中で最も高いものを指します。
一方、日本海軍において軍艦旗をマストに掲揚する場合、後部マストに掲揚します。
駆逐艦のように後部マストが低い場合であってもです。
そして、後部マスト中段(クロスツリー付近)に軍艦旗専用のヤードやガフ(斜桁)があり、軍艦旗はここに掲揚します。(一部例外があり、金剛型戦艦では第4主砲塔上の空中線支柱に掲揚している写真があります)
将旗は後部マストの先端、マストトップに掲揚しますので、軍艦旗よりも高所に翻ることになります。
自衛艦では、右舷側から見ると指揮官旗が自衛艦旗の影に隠れて視認しづらいことを考えると、日本海軍のように明確に掲揚位置を区別する方が実戦に即しているのかなと思います。
<27.4.15追記>
将旗については、後部マストではなくメインマスト(高い方のマスト)の頂部に掲揚するのが正しいようです。
従って、駆逐艦や一部の巡洋艦は、前部マストに将旗、後部マストに軍艦旗となります。
また、大正期には軍艦旗もメインマストに掲揚していたことが、就役時の天龍型・夕張型などで確認できます。

 空母の旗竿
飛行甲板上をクリアにする必要から、一般的に艦首旗竿は菊花紋章板付近、艦尾旗竿は短艇甲板後端に設けられています。
しかし、停泊中の「翔鶴」や「祥鳳」の写真では、飛行甲板後部に艦尾旗竿を立て、軍艦旗を掲揚していることが確認できます。(航海中は短艇甲板に移設)
短艇甲板にも旗竿が見られますが、飛行甲板上のものはこれより小型のようです。
「祥鳳」は、公試中も飛行甲板上に軍艦旗を揚げている一方で、同型の「瑞鳳」は停泊中も短艇甲板に掲揚しています。(飛行甲板上に旗竿のみ確認)
公試中の「千代田」も飛行甲板上に大型の旗竿を立て軍艦旗を掲揚していますが、こちらは短艇甲板に機銃座を設けたために艦尾旗竿が設置できなかったのかも知れません。
そうであれば、その他の空母も機銃増備後は、艦尾旗竿を移設した可能性があります。
大正期の建造である「鳳翔」は、艦首尾とも飛行甲板上に旗竿を設けており、第4艦隊事件後、飛行甲板短縮に伴い艦首旗竿を錨鎖甲板に移設したようです。(練習空母として飛行甲板延長後は、再び飛行甲板上に復帰)
艦尾旗竿は、終戦時まで飛行甲板上にあったようですが、航海中は短艇甲板に移設している事が確認できます。(公試中は飛行甲板上のまま)
また、エンクローズド・バウの「大鳳」の場合、艦首旗竿はどうなっていたのでしょうか。
タウイタウイ泊地に停泊中の有名な写真でも、旗竿は確認できません。(艦尾の旗竿も立てられていないようです)
ただし、5021号艦(改大鳳型)の一般配置図では、艦首旗竿と前部停泊灯らしきものが飛行甲板前端に描かれており、平時においては飛行甲板上に艦首旗を掲揚する予定だったのかも知れません。
三段甲板時の「加賀」も、飛行甲板上に艦首旗竿が確認できます。

 公試時の国旗掲揚
自衛艦の場合、公試時は引渡し前(民間造船所の所有物)であることから、自衛艦旗ではなく日章旗を掲げます。
就役時に自衛艦旗授与式が挙行され、初めて自衛艦旗が掲揚されるのです。
一方、日本海軍の場合は、官営の海軍工廠で建造された場合はもちろん、民間造船所で建造された艦艇についても公試中から軍艦旗を掲揚しています。
公式に軍艦籍に編入されるのは竣工・引き渡し後なのですが、偉容のためかも知れません。
ただし、公試中は国旗も軍艦旗も掲揚せず、国際信号旗のみを掲揚している写真も多数確認でき、どのような規定に基づいているのかは不明です。
余談ですが、公試中の国際信号は「Ans - A」のように見えます。(モノクロ写真のため、色が違うかも知れません)
現在、「Ans - A」は「潜水夫をおろしている」であり、公試中には「Ans - R U P1」(操縦の試運転をしている)を掲揚するのが通例となっています。
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[2015.04.14(Tue) 23:59] 艤装品の表現Trackback(0) | Comments(18)
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COMMENT

自衛艦旗 by メバル所長
そうですか、自衛艦旗に停泊用と航海用が有るとは、思ってもみませんでした。
演習時のデモステレ―ション?で、非常に大きな自衛艦旗をマストに揚げている写真をよく見ます。これは、各艦が個々の予算の中で自由に作って揚げているのでしょうか?
また、以前解説が有りました「長旗」ですが、自衛艦艇が来る度に探しています。しかし、良く分かりません。細いので、風で揚旗線に絡んでしまうとかあるのでしょうか?
時間が有りましたら、教えてください。

by 大和甲型
並べてみると一目瞭然ですよ!>停泊用と航海用
錨泊なら航海用を揚げてるかも知れませんね。

巨大艦旗は、個艦の予算で発注して保有してるパターンと、海外派遣や演習に際して造修補給所から借り受けているパターンがあります。
常用のものでないので記事内では省きましたが、確か12幅だったか制式も決まっていた筈です。

長旗は、よく揚旗線に絡み付いています(笑)
細く白いので、4000m以内まで近づかないと判別は難しいかも知れません。
ttp://sub707.blog.fc2.com/img/chch2702-12.jpg/
この写真の艦旗の真下、AnsとAnsの間に揚がっている、白いニョロニョロが長旗です。

「長旗」 by メバル所長
長旗、分かりました。教えて頂いて、写真を見直し、やっと分かりました。案の定、揚旗線に絡みついているようでした。上手く風になびけば、結構カッコイイと思うのですが残念です。
巨大艦旗も、納得しました。ありがとうございました。

by 大和甲型
マストの裏は風が巻くので、旗が絡まりやすいんですよね…。
気を抜くと自衛艦旗も巻き付いたりします(笑)
こんなブログでも、見ていただいて自衛艦への興味を深めていただけると嬉しいです(^^)

管理人のみ閲覧できます by -

巨大自衛艦旗 by 佐久間多聞
始めまして、宜しくお願いも仕上げます。

さきほど、管理人様のみの閲覧で投稿しましたので、同文を再投稿させていただきます。

米国海軍のバカでかい戦闘旗の映像はよく目にするのですが、なぜか私は、いままで自衛艦のマストに掲げられた自衛艦旗は、小さなものしか見たことがありません。某巨大サイトにもカキコいたしましたが、もし宜しければ、自衛艦のマストにひるがえっている「巨大自衛艦旗」の画像のありかなどを、教えていただきたく、お願い申し上げます。

何卒宜しくお願い申し上げます。

by 大和甲型
こちらでは初めまして!
某所で大層なお言葉をいただき恐縮の至りです(^^;
よろしくお願いしますm(_ _)m

ただいまパソコンに触れない場所にいるため、画像の在りかについてお答えする術がありません。
帰宅まで今しばらくお待ちください。
確かここ2、3年の海上自衛隊演習の公開写真に写っていたと思います。
海上自衛隊公式サイト、米海軍(又は第7艦隊)公式サイト及び「世界の艦船」各年1月号あたりに記事があったと記憶しております。

お手数をおかけして申し訳ございません by 佐久間多聞
早速のご丁寧なレスを賜り、有難うございました

自分でも検索したのですが、見つかったのは、ソマリアへ出航する際の「はまぎり」:
ttp://hygeta.hateblo.jp/entry/20130407/1365336313
ぐらいでした。公式ページを含めて見つけたマストの自衛艦旗は、将官旗がみえるようにか、みな小さなものばかりでした。

この出港時のはまぎりも、すぐに小さな自衛艦旗に揚げ代えたようで、最初から用意されていたようです。ソマリアへは準戦時海域なのでしょうか、出港時から「合戦準備」がかかっていたみたいですね。こんな画像は、最初にソマリアに派遣した時には、マスコミなど報道では、少なくとも出港時には、どこにも見当たらなかった(マストの自衛艦旗にも気が付かなかった)のですが、第15次隊ともなると、身内以外には誰も関心がなくなって、こんなお茶目をしているのでしょうか?

本当に、軍艦旗は奥深いようです。

私は、世界の艦船などは、よほど記事に興味がない限り立ち読みですませていましたので、1月号などを買っていたのか探してみます。もしも買っていても、整理など全くしていませんので、出てくるかどうか自信がありません。昔は、仕事場の宿直室のマンガの山の中から、自分で当直の時に買っておいた目当ての雑誌を探し当てたこともありました。

今後とも、何卒宜しくお願い申し上げます。有難うございました。

ようやく帰ってきました by 大和甲型
お待たせしました。
「海上自衛隊演習」でググったら、早速1枚ヒットしました。
ttp://japanese.china.org.cn/politics/txt/2011-01/13/content_21730546.htm
色々なワードを試してみる事をお勧めします。
また、世界の艦船は古本屋や図書館などでバックナンバーを手にする事が出来ます。
某質問掲示板の皆様は、膨大な労力と時間、コストを費やして資料を収集し、あれだけの知識を得ている訳です。
自分は整理できないと開き直らずに、これを機会に手持ちの資料を整理してみてはいかがでしょうか。

>ソマリアへは準戦時海域なのでしょうか
この場合の巨大艦旗は、パフォーマンスのようなもので法的な意味はありません。
写真では写っていませんが、艦尾旗竿に正規の自衛艦旗が掲揚されています。
メインマストに3幅の艦旗が移揚されたのが、教練合戦準備が下令されたタイミングです。
マスコミへの露出については、この手のパフォーマンスは艦ごとに独自にやっているだけなので、たまたま報道されてこなかっただけだと思います。
なお、「はまぎり」は13次隊(「まきなみ」「ゆうぎり」)出港の時も見送りに巨大艦旗を揚げていました(笑)
海外派遣に限らず、術科競技(護衛艦同士で技量を競う訓練)などでも士気高揚のために巨大艦旗を使いますが、こちらの写真はあまり公表されていないかも知れません。

お久しぶりです by 宮ちゃん
管理人どの、お久しぶりです。
(このHNだけで多分分かると思いますが・・・)

先日は素晴らしい朗報の葉書、ありがとうございました。
久しぶりに古い艦スペに掲載されていた貴殿作品と、貴殿が就職、配属当時の集合写真年賀状を引っ張り出して懐かしく思っております。

私も相変わらず貧乏暇無しの人生。ミリタリー関連模型も相変わらずです。なかなか作れてませんが。

甲型海軍工廠さまブログ内 常連の皆々様、初めまして。
「宮ちゃん」と申す四十路間際のへっぽこモデラーです。
どうぞよろしくお願いいたします。

自衛艦旗については某Ans.Qコーナーで先日議題になっていたのを拝読したところです。

有難うございました by 山口多聞
お帰りなさいませ。私は明日より岩国に行ってまいります。

さすが「海上自衛隊演習」でググると一発なのですね。「自衛艦旗」「マスト」「ヤード」など組み合わせても、マストの小さな自衛艦旗すら、ほとんど見つけることはできませんでした。他にも沢山検索されていましたので、全部はまだ見ておりません。

星条旗とほぼ同じく巨大な自衛艦旗がヤードにひるがえっているのをわくわくして見ていますので、本職にとっても、やはり士気向上に役立っているのでしょうね。

しかしあのように巨大だと、将官旗(であっていますか?)どころか、速力信号標や回転信号標も、どこにも見つけることができません。外国の海軍と艦隊訓練をする際には、日本独自の速力信号標などは使用しないのでしょうか?それとも、巨大な自衛艦旗に目をうばわれて、気が付かないのでしょうか?

米国海軍は、艦尾にも星条旗を揚げている写真がありますが、例の「はまぎり」は、艦尾にも自衛艦旗が掲揚されてるから(教練?)合戦準備などはかかっておらず、単なる飾りでいわゆる戦闘旗ではないとされるのは、帝国海軍とは逆の解釈になり、興味深いです。

他国の軍艦たちと国際的な大艦隊行動を行う際には、リエゾン達が大活躍するだけで、自衛艦は速力信号標などは、わざと使用しないのでしょうか?

例のはまぎりの写真では、速力信号標はかなり低い位置に写っていましたので、まだ停泊中か、出港直後の微速の時の写真なのでしょうか?下がみえないので、どこまで下がっているのかはよくわかりませんでした(先日元サブマリナーと載った体験航海の際に、詳しく教わったのですが、なかなか覚えられません。長年潜水艦の士官をしていても、一度叩き込まれた潮気はなかなか抜けないようですね)。

エクセルで整理までは、なかなかですが、蔵書ぐらいは整理してみます。片づけていると、同じ本が何冊も出てきて、家内の機嫌が・・・

今後とも、何卒宜しくお願い申し上げます。

大和ミュージアムに尋ねました by 佐久間多聞
昨日、岩国のついでに大和ミュージアムに行ってきました(何度目?)。

大和ミュージアム開館10周年記念イベントの一つとして、5月9日に、石坂浩二名誉館長委嘱式が行われるとのことでしたので、3階の大和シアターの石坂浩二氏がナレーションをされている短編映画「戦艦『大和』の生産技術に関する映像」を見てまいりました。

その中のアニメーションでは、たぶん沖縄への出撃時のようですが、マストトップに中将旗と大きな軍艦旗が揚がっておりましたが、艦尾には全く軍艦旗は見られませんでした。艦尾の軍艦旗をマストに移揚されただけかとも思いましたが、合戦準備が達せられていると思わざるを得ない状況ですので、艦尾の軍艦旗があるべきかと思い、問い合わせてみました。

すると、すぐに電話がかかってきて、びっくりしましたが、名誉館長委嘱式までに確認しておくとのことでした。少なくとも、3階に飾ってあった大和の絵画には、マストの戦闘旗だけが描かれていて、艦尾の軍艦旗は見つかりませんでした。つまり、当時の大和に、2つの軍艦旗を掲げた写真は検索できなかったということです。

たぶん、マストに軍艦旗を上げた(波浪などにより艦尾より移揚?)有名な公試の写真:
ttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/45/Yamato_Trial_1941.jpg
を参考にしたのではないかと思っております。

画像検索しても、大和のマストに軍艦旗が揚がっている当時の写真は、他には見つかりませんでした。モデラーの艦尾の軍艦旗を省略した写真はいくつもありましたが:
ttp://hobbycom.jp/my/ff6964720e/photo/products/9598
多分、間違いだと思います。本当に、軍艦旗って、奥が深いのですね。ただの素人の問い合わせメールに、担当者があわてて電話してくるぐらいですから・・・・・

by 大和甲型
>宮ちゃんさん

お久しぶりですーっ。
WLコンテストから、もう12年くらいなるんでしょうか。
その節はお世話になりました。
当時は右も左も分からない中学生モデラーでしたが、今や立派に自衛官モデラーやってます(笑)
これからも宜しくお願いします!
某質問掲示板では大和甲型を名乗るつもりはなかったんですが、話の流れで出してしまいました(^^;

>佐久間多聞さん
合戦準備下令中は、軍艦旗(自衛艦旗)はメインマストに掲揚するのが原則です。
メインマストに移揚する際に一回り小さな旗を使用するのは、あくまでも海上自衛隊におけるルールですので、「大和」の大きな軍艦旗とは区別して考えるべきかと思います。

軍艦旗をマストと艦尾旗竿に同時に掲揚すると言うのは、かなり特殊な状態とお考え下さい。
先の「はまぎり」に見られるようなパフォーマンスのためか
、祝日などに行う艦飾(満艦飾)に限られます。
速力信号標については、その訓練ごとに別途指示されるのが通例ですが、海外艦艇との合同訓練では基本的には使用しません。

艦旗と戦闘旗 by 佐久間多聞
大和甲型さま、早速のレスを賜り、誠に有難うございました。

高名な「桜と錨」さまのブログの「戦闘旗について」の1には:
ttp://navgunschl.sblo.jp/article/21310817.html
に、良く目にする、明治37年8月の黄海海戦時の一枚と、昭和16年12月の真珠湾作戦時の一枚の、「艦旗」としての軍艦旗と「戦闘旗」としての軍艦旗の「2つの軍艦旗」 が揚がって上がっている写真がのっていました。掲揚する場所はともかく、旧海軍では、合戦準備が下令されれば、艦旗と戦闘旗の2旒(漢字なければ流で代用可)の軍艦旗が揚がってなければならないそうです。
『海軍旗章令』の第30条第2項:
「艦船戦闘中ハ前項ニ規定スルモノノ外檣頂ニ軍艦旗一旒ヲ掲揚スルヲ例トス」

某巨大掲示板で紹介した、大和甲型様のご指導に従ってみつけた、平成22年度日米共同演習「キーン・ソード」の、米国海軍の公式画像です。マストの2旒の自衛艦旗が揚げられていました:
ttp://www.navy.mil/management/photodb/photos/101210-N-7191M-031.jpg

海将補旗があるため、たぶん「ひゅうが」のアイランドの写真だと思います。飛行作業中なら後部旗竿を格納しているでしょうから、「艦旗」の自衛艦旗は、マストに移揚されているのは理解できますが、その他に掲揚されているもう1旒の自衛艦旗は、(教練)合戦準備が下令されたために掲揚された、いわゆる「戦闘旗」の自衛艦旗ではないのでしょうか?

日本側の法的根拠は別として、少なくとも、米海軍はこれを「戦闘旗」を揚げた自衛艦ととらえているとしか思わざるを得ません。

私の探し方が下手な為か、出入港時のお茶目以外では、演習中に同時に2旒の自衛艦旗がマスト付近に掲揚された画像は、他には見当たりませんでした。

現在では、テロリスト集団は、航空機はもとより、対艦ミサイルや無人機や高速ボートまで装備しているそうですが、このような日米合同演習の際に、取材や見物に偽装した民間機や民間ボートを装ったテロリストが、米軍に発砲する可能性は、少なくないと危惧しております。

実際い当たっても当たらなくても、自艦に対しての明確な攻撃を受ければ、米海軍はすぐさま合戦準備(戦闘配置)につきますので、マストに揚げた星条旗は自動的に「戦闘旗」になるでしょう。そのような場合に、「戦闘旗」を揚げた味方自衛艦が、直ちに適切な援護を行わなければ、裏切りと見なされても仕方がないと思います。

イスラム過激派は、アジアにも沢山いるそうです。日本近海での日米合同演習中の米国海軍の艦船が、万が一にもテロリストの標的にならないように、祈っております。いつ起こっても、全く不思議ではないと思いますので、もうまったなしの事態になっているものと考えております。

素人の妄想・たわごとであればよいな~と願っております。

速力信号標了解しました by 佐久間多聞
わざわざ、私どものつまらない質問にも、ご丁寧にわかりやすく解説していただき、誠に有難うございました。マストに揚げられた自衛艦旗の画像を眺めていたら、海外艦艇と一緒に写っている自衛艦には、例のカゴが見当たらないのが、ついでに気になって質問させて頂きました。十分に納得しました。さすが、プロなら、当たり前のことだったのですね。素人が、四苦八苦検索しても、わからないのは当然でしょう。重ねて御礼申し上げます。今後ともご指導の程、何卒宜しくお願い申し上げます。

失礼しました。 by 大和甲型
日本海軍における戦闘旗の位置付けについては、私も間違った認識をしておりました。
日本海軍では、戦闘旗とは別に軍艦旗をマストに掲揚するのですね。
ご指摘ありがとうございます。

さて、海上自衛隊についてですが、これはもう明確に日本海軍とは異なります。
ご紹介いただいた写真については、煙突形状から「ひえい」と思われますが、これは演習中の写真と言うよりは、フォト・エクササイズ(PHOTEX)と呼ばれる写真撮影のための写真であり、艦容です。
左下に掲揚されている巨大艦旗は先の通りパフォーマンスであり、本来の自衛艦旗(国際法上の軍艦旗)として掲揚しているのは、群司令旗の横の小型の艦旗になります。
某所でも述べましたが、海上自衛隊には「戦闘旗」は存在しないのです。
ただ、戦闘時には自衛艦旗をマストに掲揚すると定められているのみです。
また、「合戦準備」と「戦闘用意」は、段階として明確に区別しなければなりません。
訓練前や戦闘が予期される場合に、弾薬準備や消火ホースの展張、戦時治療所の設置、救命胴衣(防弾チョッキ)・鉄帽の準備、兵装関係電源の投入などなどを行うのが合戦準備であり、この段階で自衛艦旗はマストに掲揚されます。
実際に攻撃を受けて配置につくのが「戦闘用意」であり、戦闘指揮官(艦長)により「対空(対潜/対水上)戦闘」が宣言されて戦闘部署となります。
この段階で戦闘旗を揚げたりはしませんし、国際法上も「戦闘旗」の掲揚は義務付けられてはいません。
米海軍に「戦闘旗」が存在するのかどうかも、寡聞にして存じません。
ttp://blog-imgs-11-origin.fc2.com/h/d/p/hdphoto/20071112095931.jpg
ボフォース発射のため、実際に対潜戦闘が下令された「ゆうべつ」です。
自衛艦旗はメインマストの1旗のみです。

米艦艇の被攻撃に対して自衛艦が援護するかどうかは、集団的自衛権に絡む政治的な話題になりますので、返信を控えさせて頂きます。
そのような事態が起こらない事を私も祈っています。

PHOTEX有難うございました by 佐久間多聞
私も、某巨大サイトで「桜と錨」氏のコンテンツを教わるまでは、合戦準備の下令中の軍艦旗が2旒で、自衛艦旗は1旒だとは、全く知りませんでした。問い合わせメールに対して、本日の石坂浩二名誉館長委嘱式までに確認しておくと直ぐに電話を頂いたのも、気づいた担当者がかなり焦ったのでしょうね:
ttp://www.yamato-museum.jp/10th/events/

米海軍広報部のナンバーが付いた公式写真ですが、やはり2旒目の自衛艦旗はデモンストレーションだったのですね。ためしにPhoto Exercise Navyで検索すると、似たような写真が沢山でてきました。今の海戦では、僚艦が見える範囲にはいない(籠の卵)のは承知していましたが、VERTREPか人の移乗(なんて言いましたっけ)でもやっていたのかと思っていました。公式サイトでも、米海軍のファクト・ファイルなど、ウソばっかりだそうです。その点、日本の自衛隊を含む公官庁のコンテンツは、適当な数字や写真を載せたりはしていないようで、面白くない割に信頼できると思っております。教えていただいた「ゆうべつ」の写真は、マストの自衛艦旗も速力信号標も移っていて、とても勇ましく気に入りました。しばらくデスクトップに飾らせて頂きます。有難うございました。

一番大きい艦かと思いましたが、群司令乗艦の「ひえい」でしたか。さすがモデラー、当然ですね。私は自分が体験搭乗した艦艇のリストなど作っていませんので(もらったパンフレットも離散している)、「ひえい」に乗ったかどうかは自信がありませんが、最後に乗せてもらった蒸気タービンの艦艇は「はるな型」だったと記憶しております(私はメカおたくの方で、モデラーの才能は全くありあせん。近くの池には何隻かラジコンが沈んでいます)。独特のにおいと音と振動が懐かしいです。写真を見て少しわかるのは、潜水艦ぐらいです。

例のイージス艦事件のおかげで、お世話になっていたサイトがことごとく閉鎖されてしまいました。どうぞ大和甲型様も、モデラーの立場から絶対に離れずに、私どもの変なカキコなどは、どうぞ無視か削除してください。今残っている数少ない貴重なサイトの一つですから。

今後とも、変な投稿をすると思いますが、どうぞ適当に処理していただければ幸いに存じます。今後とも、何卒宜しくお願い申し上げます。

お待たせいたしました by 大和甲型
ようやく帰って参りました。

機会を見て、戦闘旗の使用例について調べてみました。
かなり量の写真に目を通したと思いましたが、確実に戦闘旗と判断できるものは意外にも「真珠湾攻撃で発艦作業中の赤城」「真珠湾攻撃で発艦作業中の瑞鶴」「エンガノ岬沖海戦で対空戦闘中の瑞鳳」の3葉のみでした。
戦闘海域を航行中の水上艦などを見ても確認できませんし、同じ真珠湾攻撃時でも攻撃隊の着艦収容時には戦闘旗は降ろされています。
この事から考えられるのは、戦闘旗の掲揚は「合戦準備」ではなく「戦闘」の下令中のみであるということです。
すなわち、根拠地から作戦海面までの進出時に掲揚されるものではなく、沖縄に向かう「大和」にも戦闘旗は掲揚されていなかっただろうと考えられます。
1231に「対空戦闘」が下令されていますので、1231から撃沈される1423までの間は戦闘旗が翻っていたものと推定されますが、残念ながら戦闘中のマストを写した鮮明な写真は確認されていません。

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COMMENT

そうですか、自衛艦旗に停泊用と航海用が有るとは、思ってもみませんでした。
演習時のデモステレ―ション?で、非常に大きな自衛艦旗をマストに揚げている写真をよく見ます。これは、各艦が個々の予算の中で自由に作って揚げているのでしょうか?
また、以前解説が有りました「長旗」ですが、自衛艦艇が来る度に探しています。しかし、良く分かりません。細いので、風で揚旗線に絡んでしまうとかあるのでしょうか?
時間が有りましたら、教えてください。
[ 2015.04.15(Wed) 10:47] URL | メバル所長 #- | EDIT |

並べてみると一目瞭然ですよ!>停泊用と航海用
錨泊なら航海用を揚げてるかも知れませんね。

巨大艦旗は、個艦の予算で発注して保有してるパターンと、海外派遣や演習に際して造修補給所から借り受けているパターンがあります。
常用のものでないので記事内では省きましたが、確か12幅だったか制式も決まっていた筈です。

長旗は、よく揚旗線に絡み付いています(笑)
細く白いので、4000m以内まで近づかないと判別は難しいかも知れません。
ttp://sub707.blog.fc2.com/img/chch2702-12.jpg/
この写真の艦旗の真下、AnsとAnsの間に揚がっている、白いニョロニョロが長旗です。
[ 2015.04.16(Thu) 05:11] URL | 大和甲型 #NKwY6NnY | EDIT |

長旗、分かりました。教えて頂いて、写真を見直し、やっと分かりました。案の定、揚旗線に絡みついているようでした。上手く風になびけば、結構カッコイイと思うのですが残念です。
巨大艦旗も、納得しました。ありがとうございました。
[ 2015.04.16(Thu) 20:49] URL | メバル所長 #- | EDIT |

マストの裏は風が巻くので、旗が絡まりやすいんですよね…。
気を抜くと自衛艦旗も巻き付いたりします(笑)
こんなブログでも、見ていただいて自衛艦への興味を深めていただけると嬉しいです(^^)
[ 2015.04.19(Sun) 11:18] URL | 大和甲型 #NKwY6NnY | EDIT |

このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2015.04.20(Mon) 02:32] URL | # | EDIT |

始めまして、宜しくお願いも仕上げます。

さきほど、管理人様のみの閲覧で投稿しましたので、同文を再投稿させていただきます。

米国海軍のバカでかい戦闘旗の映像はよく目にするのですが、なぜか私は、いままで自衛艦のマストに掲げられた自衛艦旗は、小さなものしか見たことがありません。某巨大サイトにもカキコいたしましたが、もし宜しければ、自衛艦のマストにひるがえっている「巨大自衛艦旗」の画像のありかなどを、教えていただきたく、お願い申し上げます。

何卒宜しくお願い申し上げます。
[ 2015.04.20(Mon) 02:37] URL | 佐久間多聞 #uZ8Eqo7. | EDIT |

こちらでは初めまして!
某所で大層なお言葉をいただき恐縮の至りです(^^;
よろしくお願いしますm(_ _)m

ただいまパソコンに触れない場所にいるため、画像の在りかについてお答えする術がありません。
帰宅まで今しばらくお待ちください。
確かここ2、3年の海上自衛隊演習の公開写真に写っていたと思います。
海上自衛隊公式サイト、米海軍(又は第7艦隊)公式サイト及び「世界の艦船」各年1月号あたりに記事があったと記憶しております。
[ 2015.04.23(Thu) 12:30] URL | 大和甲型 #NKwY6NnY | EDIT |

早速のご丁寧なレスを賜り、有難うございました

自分でも検索したのですが、見つかったのは、ソマリアへ出航する際の「はまぎり」:
ttp://hygeta.hateblo.jp/entry/20130407/1365336313
ぐらいでした。公式ページを含めて見つけたマストの自衛艦旗は、将官旗がみえるようにか、みな小さなものばかりでした。

この出港時のはまぎりも、すぐに小さな自衛艦旗に揚げ代えたようで、最初から用意されていたようです。ソマリアへは準戦時海域なのでしょうか、出港時から「合戦準備」がかかっていたみたいですね。こんな画像は、最初にソマリアに派遣した時には、マスコミなど報道では、少なくとも出港時には、どこにも見当たらなかった(マストの自衛艦旗にも気が付かなかった)のですが、第15次隊ともなると、身内以外には誰も関心がなくなって、こんなお茶目をしているのでしょうか?

本当に、軍艦旗は奥深いようです。

私は、世界の艦船などは、よほど記事に興味がない限り立ち読みですませていましたので、1月号などを買っていたのか探してみます。もしも買っていても、整理など全くしていませんので、出てくるかどうか自信がありません。昔は、仕事場の宿直室のマンガの山の中から、自分で当直の時に買っておいた目当ての雑誌を探し当てたこともありました。

今後とも、何卒宜しくお願い申し上げます。有難うございました。
[ 2015.04.26(Sun) 02:46] URL | 佐久間多聞 #uZ8Eqo7. | EDIT |

お待たせしました。
「海上自衛隊演習」でググったら、早速1枚ヒットしました。
ttp://japanese.china.org.cn/politics/txt/2011-01/13/content_21730546.htm
色々なワードを試してみる事をお勧めします。
また、世界の艦船は古本屋や図書館などでバックナンバーを手にする事が出来ます。
某質問掲示板の皆様は、膨大な労力と時間、コストを費やして資料を収集し、あれだけの知識を得ている訳です。
自分は整理できないと開き直らずに、これを機会に手持ちの資料を整理してみてはいかがでしょうか。

>ソマリアへは準戦時海域なのでしょうか
この場合の巨大艦旗は、パフォーマンスのようなもので法的な意味はありません。
写真では写っていませんが、艦尾旗竿に正規の自衛艦旗が掲揚されています。
メインマストに3幅の艦旗が移揚されたのが、教練合戦準備が下令されたタイミングです。
マスコミへの露出については、この手のパフォーマンスは艦ごとに独自にやっているだけなので、たまたま報道されてこなかっただけだと思います。
なお、「はまぎり」は13次隊(「まきなみ」「ゆうぎり」)出港の時も見送りに巨大艦旗を揚げていました(笑)
海外派遣に限らず、術科競技(護衛艦同士で技量を競う訓練)などでも士気高揚のために巨大艦旗を使いますが、こちらの写真はあまり公表されていないかも知れません。
[ 2015.04.29(Wed) 07:42] URL | 大和甲型 #NKwY6NnY | EDIT |

管理人どの、お久しぶりです。
(このHNだけで多分分かると思いますが・・・)

先日は素晴らしい朗報の葉書、ありがとうございました。
久しぶりに古い艦スペに掲載されていた貴殿作品と、貴殿が就職、配属当時の集合写真年賀状を引っ張り出して懐かしく思っております。

私も相変わらず貧乏暇無しの人生。ミリタリー関連模型も相変わらずです。なかなか作れてませんが。

甲型海軍工廠さまブログ内 常連の皆々様、初めまして。
「宮ちゃん」と申す四十路間際のへっぽこモデラーです。
どうぞよろしくお願いいたします。

自衛艦旗については某Ans.Qコーナーで先日議題になっていたのを拝読したところです。
[ 2015.04.29(Wed) 22:48] URL | 宮ちゃん #t.yS51QE | EDIT |

お帰りなさいませ。私は明日より岩国に行ってまいります。

さすが「海上自衛隊演習」でググると一発なのですね。「自衛艦旗」「マスト」「ヤード」など組み合わせても、マストの小さな自衛艦旗すら、ほとんど見つけることはできませんでした。他にも沢山検索されていましたので、全部はまだ見ておりません。

星条旗とほぼ同じく巨大な自衛艦旗がヤードにひるがえっているのをわくわくして見ていますので、本職にとっても、やはり士気向上に役立っているのでしょうね。

しかしあのように巨大だと、将官旗(であっていますか?)どころか、速力信号標や回転信号標も、どこにも見つけることができません。外国の海軍と艦隊訓練をする際には、日本独自の速力信号標などは使用しないのでしょうか?それとも、巨大な自衛艦旗に目をうばわれて、気が付かないのでしょうか?

米国海軍は、艦尾にも星条旗を揚げている写真がありますが、例の「はまぎり」は、艦尾にも自衛艦旗が掲揚されてるから(教練?)合戦準備などはかかっておらず、単なる飾りでいわゆる戦闘旗ではないとされるのは、帝国海軍とは逆の解釈になり、興味深いです。

他国の軍艦たちと国際的な大艦隊行動を行う際には、リエゾン達が大活躍するだけで、自衛艦は速力信号標などは、わざと使用しないのでしょうか?

例のはまぎりの写真では、速力信号標はかなり低い位置に写っていましたので、まだ停泊中か、出港直後の微速の時の写真なのでしょうか?下がみえないので、どこまで下がっているのかはよくわかりませんでした(先日元サブマリナーと載った体験航海の際に、詳しく教わったのですが、なかなか覚えられません。長年潜水艦の士官をしていても、一度叩き込まれた潮気はなかなか抜けないようですね)。

エクセルで整理までは、なかなかですが、蔵書ぐらいは整理してみます。片づけていると、同じ本が何冊も出てきて、家内の機嫌が・・・

今後とも、何卒宜しくお願い申し上げます。
[ 2015.05.01(Fri) 02:18] URL | 山口多聞 #uZ8Eqo7. | EDIT |

昨日、岩国のついでに大和ミュージアムに行ってきました(何度目?)。

大和ミュージアム開館10周年記念イベントの一つとして、5月9日に、石坂浩二名誉館長委嘱式が行われるとのことでしたので、3階の大和シアターの石坂浩二氏がナレーションをされている短編映画「戦艦『大和』の生産技術に関する映像」を見てまいりました。

その中のアニメーションでは、たぶん沖縄への出撃時のようですが、マストトップに中将旗と大きな軍艦旗が揚がっておりましたが、艦尾には全く軍艦旗は見られませんでした。艦尾の軍艦旗をマストに移揚されただけかとも思いましたが、合戦準備が達せられていると思わざるを得ない状況ですので、艦尾の軍艦旗があるべきかと思い、問い合わせてみました。

すると、すぐに電話がかかってきて、びっくりしましたが、名誉館長委嘱式までに確認しておくとのことでした。少なくとも、3階に飾ってあった大和の絵画には、マストの戦闘旗だけが描かれていて、艦尾の軍艦旗は見つかりませんでした。つまり、当時の大和に、2つの軍艦旗を掲げた写真は検索できなかったということです。

たぶん、マストに軍艦旗を上げた(波浪などにより艦尾より移揚?)有名な公試の写真:
ttp://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/45/Yamato_Trial_1941.jpg
を参考にしたのではないかと思っております。

画像検索しても、大和のマストに軍艦旗が揚がっている当時の写真は、他には見つかりませんでした。モデラーの艦尾の軍艦旗を省略した写真はいくつもありましたが:
ttp://hobbycom.jp/my/ff6964720e/photo/products/9598
多分、間違いだと思います。本当に、軍艦旗って、奥が深いのですね。ただの素人の問い合わせメールに、担当者があわてて電話してくるぐらいですから・・・・・
[ 2015.05.05(Tue) 22:53] URL | 佐久間多聞 #uZ8Eqo7. | EDIT |

>宮ちゃんさん

お久しぶりですーっ。
WLコンテストから、もう12年くらいなるんでしょうか。
その節はお世話になりました。
当時は右も左も分からない中学生モデラーでしたが、今や立派に自衛官モデラーやってます(笑)
これからも宜しくお願いします!
某質問掲示板では大和甲型を名乗るつもりはなかったんですが、話の流れで出してしまいました(^^;

>佐久間多聞さん
合戦準備下令中は、軍艦旗(自衛艦旗)はメインマストに掲揚するのが原則です。
メインマストに移揚する際に一回り小さな旗を使用するのは、あくまでも海上自衛隊におけるルールですので、「大和」の大きな軍艦旗とは区別して考えるべきかと思います。

軍艦旗をマストと艦尾旗竿に同時に掲揚すると言うのは、かなり特殊な状態とお考え下さい。
先の「はまぎり」に見られるようなパフォーマンスのためか
、祝日などに行う艦飾(満艦飾)に限られます。
速力信号標については、その訓練ごとに別途指示されるのが通例ですが、海外艦艇との合同訓練では基本的には使用しません。
[ 2015.05.06(Wed) 14:41] URL | 大和甲型 #NKwY6NnY | EDIT |

大和甲型さま、早速のレスを賜り、誠に有難うございました。

高名な「桜と錨」さまのブログの「戦闘旗について」の1には:
ttp://navgunschl.sblo.jp/article/21310817.html
に、良く目にする、明治37年8月の黄海海戦時の一枚と、昭和16年12月の真珠湾作戦時の一枚の、「艦旗」としての軍艦旗と「戦闘旗」としての軍艦旗の「2つの軍艦旗」 が揚がって上がっている写真がのっていました。掲揚する場所はともかく、旧海軍では、合戦準備が下令されれば、艦旗と戦闘旗の2旒(漢字なければ流で代用可)の軍艦旗が揚がってなければならないそうです。
『海軍旗章令』の第30条第2項:
「艦船戦闘中ハ前項ニ規定スルモノノ外檣頂ニ軍艦旗一旒ヲ掲揚スルヲ例トス」

某巨大掲示板で紹介した、大和甲型様のご指導に従ってみつけた、平成22年度日米共同演習「キーン・ソード」の、米国海軍の公式画像です。マストの2旒の自衛艦旗が揚げられていました:
ttp://www.navy.mil/management/photodb/photos/101210-N-7191M-031.jpg

海将補旗があるため、たぶん「ひゅうが」のアイランドの写真だと思います。飛行作業中なら後部旗竿を格納しているでしょうから、「艦旗」の自衛艦旗は、マストに移揚されているのは理解できますが、その他に掲揚されているもう1旒の自衛艦旗は、(教練)合戦準備が下令されたために掲揚された、いわゆる「戦闘旗」の自衛艦旗ではないのでしょうか?

日本側の法的根拠は別として、少なくとも、米海軍はこれを「戦闘旗」を揚げた自衛艦ととらえているとしか思わざるを得ません。

私の探し方が下手な為か、出入港時のお茶目以外では、演習中に同時に2旒の自衛艦旗がマスト付近に掲揚された画像は、他には見当たりませんでした。

現在では、テロリスト集団は、航空機はもとより、対艦ミサイルや無人機や高速ボートまで装備しているそうですが、このような日米合同演習の際に、取材や見物に偽装した民間機や民間ボートを装ったテロリストが、米軍に発砲する可能性は、少なくないと危惧しております。

実際い当たっても当たらなくても、自艦に対しての明確な攻撃を受ければ、米海軍はすぐさま合戦準備(戦闘配置)につきますので、マストに揚げた星条旗は自動的に「戦闘旗」になるでしょう。そのような場合に、「戦闘旗」を揚げた味方自衛艦が、直ちに適切な援護を行わなければ、裏切りと見なされても仕方がないと思います。

イスラム過激派は、アジアにも沢山いるそうです。日本近海での日米合同演習中の米国海軍の艦船が、万が一にもテロリストの標的にならないように、祈っております。いつ起こっても、全く不思議ではないと思いますので、もうまったなしの事態になっているものと考えております。

素人の妄想・たわごとであればよいな~と願っております。
[ 2015.05.08(Fri) 20:58] URL | 佐久間多聞 #uZ8Eqo7. | EDIT |

わざわざ、私どものつまらない質問にも、ご丁寧にわかりやすく解説していただき、誠に有難うございました。マストに揚げられた自衛艦旗の画像を眺めていたら、海外艦艇と一緒に写っている自衛艦には、例のカゴが見当たらないのが、ついでに気になって質問させて頂きました。十分に納得しました。さすが、プロなら、当たり前のことだったのですね。素人が、四苦八苦検索しても、わからないのは当然でしょう。重ねて御礼申し上げます。今後ともご指導の程、何卒宜しくお願い申し上げます。
[ 2015.05.09(Sat) 05:15] URL | 佐久間多聞 #uZ8Eqo7. | EDIT |

日本海軍における戦闘旗の位置付けについては、私も間違った認識をしておりました。
日本海軍では、戦闘旗とは別に軍艦旗をマストに掲揚するのですね。
ご指摘ありがとうございます。

さて、海上自衛隊についてですが、これはもう明確に日本海軍とは異なります。
ご紹介いただいた写真については、煙突形状から「ひえい」と思われますが、これは演習中の写真と言うよりは、フォト・エクササイズ(PHOTEX)と呼ばれる写真撮影のための写真であり、艦容です。
左下に掲揚されている巨大艦旗は先の通りパフォーマンスであり、本来の自衛艦旗(国際法上の軍艦旗)として掲揚しているのは、群司令旗の横の小型の艦旗になります。
某所でも述べましたが、海上自衛隊には「戦闘旗」は存在しないのです。
ただ、戦闘時には自衛艦旗をマストに掲揚すると定められているのみです。
また、「合戦準備」と「戦闘用意」は、段階として明確に区別しなければなりません。
訓練前や戦闘が予期される場合に、弾薬準備や消火ホースの展張、戦時治療所の設置、救命胴衣(防弾チョッキ)・鉄帽の準備、兵装関係電源の投入などなどを行うのが合戦準備であり、この段階で自衛艦旗はマストに掲揚されます。
実際に攻撃を受けて配置につくのが「戦闘用意」であり、戦闘指揮官(艦長)により「対空(対潜/対水上)戦闘」が宣言されて戦闘部署となります。
この段階で戦闘旗を揚げたりはしませんし、国際法上も「戦闘旗」の掲揚は義務付けられてはいません。
米海軍に「戦闘旗」が存在するのかどうかも、寡聞にして存じません。
ttp://blog-imgs-11-origin.fc2.com/h/d/p/hdphoto/20071112095931.jpg
ボフォース発射のため、実際に対潜戦闘が下令された「ゆうべつ」です。
自衛艦旗はメインマストの1旗のみです。

米艦艇の被攻撃に対して自衛艦が援護するかどうかは、集団的自衛権に絡む政治的な話題になりますので、返信を控えさせて頂きます。
そのような事態が起こらない事を私も祈っています。
[ 2015.05.09(Sat) 10:28] URL | 大和甲型 #NKwY6NnY | EDIT |

私も、某巨大サイトで「桜と錨」氏のコンテンツを教わるまでは、合戦準備の下令中の軍艦旗が2旒で、自衛艦旗は1旒だとは、全く知りませんでした。問い合わせメールに対して、本日の石坂浩二名誉館長委嘱式までに確認しておくと直ぐに電話を頂いたのも、気づいた担当者がかなり焦ったのでしょうね:
ttp://www.yamato-museum.jp/10th/events/

米海軍広報部のナンバーが付いた公式写真ですが、やはり2旒目の自衛艦旗はデモンストレーションだったのですね。ためしにPhoto Exercise Navyで検索すると、似たような写真が沢山でてきました。今の海戦では、僚艦が見える範囲にはいない(籠の卵)のは承知していましたが、VERTREPか人の移乗(なんて言いましたっけ)でもやっていたのかと思っていました。公式サイトでも、米海軍のファクト・ファイルなど、ウソばっかりだそうです。その点、日本の自衛隊を含む公官庁のコンテンツは、適当な数字や写真を載せたりはしていないようで、面白くない割に信頼できると思っております。教えていただいた「ゆうべつ」の写真は、マストの自衛艦旗も速力信号標も移っていて、とても勇ましく気に入りました。しばらくデスクトップに飾らせて頂きます。有難うございました。

一番大きい艦かと思いましたが、群司令乗艦の「ひえい」でしたか。さすがモデラー、当然ですね。私は自分が体験搭乗した艦艇のリストなど作っていませんので(もらったパンフレットも離散している)、「ひえい」に乗ったかどうかは自信がありませんが、最後に乗せてもらった蒸気タービンの艦艇は「はるな型」だったと記憶しております(私はメカおたくの方で、モデラーの才能は全くありあせん。近くの池には何隻かラジコンが沈んでいます)。独特のにおいと音と振動が懐かしいです。写真を見て少しわかるのは、潜水艦ぐらいです。

例のイージス艦事件のおかげで、お世話になっていたサイトがことごとく閉鎖されてしまいました。どうぞ大和甲型様も、モデラーの立場から絶対に離れずに、私どもの変なカキコなどは、どうぞ無視か削除してください。今残っている数少ない貴重なサイトの一つですから。

今後とも、変な投稿をすると思いますが、どうぞ適当に処理していただければ幸いに存じます。今後とも、何卒宜しくお願い申し上げます。
[ 2015.05.10(Sun) 00:02] URL | 佐久間多聞 #uZ8Eqo7. | EDIT |

ようやく帰って参りました。

機会を見て、戦闘旗の使用例について調べてみました。
かなり量の写真に目を通したと思いましたが、確実に戦闘旗と判断できるものは意外にも「真珠湾攻撃で発艦作業中の赤城」「真珠湾攻撃で発艦作業中の瑞鶴」「エンガノ岬沖海戦で対空戦闘中の瑞鳳」の3葉のみでした。
戦闘海域を航行中の水上艦などを見ても確認できませんし、同じ真珠湾攻撃時でも攻撃隊の着艦収容時には戦闘旗は降ろされています。
この事から考えられるのは、戦闘旗の掲揚は「合戦準備」ではなく「戦闘」の下令中のみであるということです。
すなわち、根拠地から作戦海面までの進出時に掲揚されるものではなく、沖縄に向かう「大和」にも戦闘旗は掲揚されていなかっただろうと考えられます。
1231に「対空戦闘」が下令されていますので、1231から撃沈される1423までの間は戦闘旗が翻っていたものと推定されますが、残念ながら戦闘中のマストを写した鮮明な写真は確認されていません。
[ 2015.06.04(Thu) 10:11] URL | 大和甲型 #NKwY6NnY | EDIT |

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