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横浜港散策 その2 

前回の続きで、海上保安資料館横浜館の紹介です。
海上保安庁に関する様々な展示がありそうな名前ですが、扱っているのは北朝鮮工作船のみです。
海猿とか好きで行くとガッカリすると思います(笑)

工作船1
引き上げられた武装工作船の全景。
それなりに腐食していますが、保存状態は良好です。
引き上げ当時(まだ中学生だったと思います)、お台場に展示されているのを見に行った覚えがあります。
横浜に移転してから見るのは初めてです。

もう一般の記憶からは忘れられようとしている上に、今の高校生以下はそもそも知らないんじゃないかと思いますので、九州南西海域における工作船事件について簡単に振り返りましょう。
今から15年前の平成13年12月、鹿児島付近に覚せい剤を密輸していたと見られる北朝鮮工作船を海上自衛隊の哨戒機が視認、通報を受けた海上保安庁の巡視船艇が補足・追尾するという事件が起こりました。
度重なる停船命令及び警告射撃を無視して逃走する工作船に対し、巡視船が船体射撃ののち接舷を試みたところ、工作船は自動小銃や機関銃、果ては対戦車ロケットまで用いて攻撃してきました。
やむなく巡視船は正当防衛射撃を実施しましたが、数分ののち工作船は自爆・沈没しました。
この事件により、北朝鮮工作船による犯罪行為の実態が明らかになりました。

工作船2
船体後部の観音扉や、差し替え式の船名板など工作船の特徴的な構造を間近で見ることができます。
船名及び船籍港は、板をはめ込んで容易に偽装することができました。
また、事件当時は中国国旗を掲げていたそうです。

工作船内
船尾格納庫
船内に上陸用舟艇を格納するため、特殊な構造をしています。
船体射撃により空いた破口に、防水のためウエスや木栓を打ち込んだ跡が残っていました。
また、自爆のために一部が破壊されています。

工作船搭載艇
搭載されていた上陸用舟艇
こちらも漁船に偽装していますが、格納式の操舵室や900馬力のエンジンなど明らかに不法行為用に設計されています。
母船で沿岸まで近づき、この舟艇で陸岸に接触していました。
本事件で起訴された覚せい剤密売以外にも、工作員の不法出入国や日本人の拉致に使用されていたと考えられています。

工作船機銃
武装工作船に装備されていた連装対空機銃
ロシア製ZPU-2と推定されます。
操舵室後部に隠匿されていました。

工作船搭載武器1
工作船搭載武器2
回収された武器類
無反動砲、ロケットランチャー、機関銃や自動小銃などがごろごろ。
巡視船側に死者が出なかったのが、不幸中の幸いでした。(負傷3名)

北朝鮮による不法行為が現在も続いている現実を忘れてはなりません。
この資料館は、そのことを強く思い起こさせてくれます。
デートで行く場所じゃないですが、赤レンガ倉庫の隣なので興味のある方もない方も立ち寄って欲しいです。
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[2016.02.15(Mon) 18:41] 雑談Trackback(0) | Comments(0)
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