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艤装品の表現 その3「軍艦旗と旗竿」 

2015年03月17日 ()
前回の指揮官旗と関連して、軍艦旗(自衛艦旗)についても詳述します。

軍艦旗は、艦船の置かれた状況によって掲揚位置が変わります。
つまり、模型においては、掲揚位置を変えることで艦に表情をつけることができます。
ただ説明書通りに揚げるのではなく、艦船がどんな状態にあるのかをイメージしてやると表現の幅が広がると思います。
▼続きを読む

日本海軍の細かい規則は寡聞にして存じませんので、海上自衛隊における自衛艦旗及び国旗の掲揚法をメインにして記述します。
聞き及ぶ範囲では、軍艦旗の掲揚法については日本海軍時代から大きくは変わっていないようなので、そのまま自衛艦旗を軍艦旗に読み替えて頂いて結構かと思います。

 自衛艦旗(旭日旗)
海自では略して「艦旗」と呼んでいるが、海軍時代は不明。
停泊中は、0800i~日没まで艦尾旗竿に掲揚する。
修理中、旗竿や後部甲板が整備のため使用不能の場合に、一時的にメインマストに揚げることがあるが、稀である。
航海中は、艦尾旗竿に常時掲揚する。
ただし、訓練作業(後部クレーン作業やヘリ発着艦)等で艦尾旗竿を倒す場合や、戦闘中はメインマストに掲揚する。
戦闘中とは準備の段階を含むため、合戦準備の下令をもって揚げ変える。
また、防衛出動や海上警備行動等が下令されている間は、航泊に関係なく常時掲揚する。

 国旗(日章旗)
海自では「艦首旗」と呼ぶが、海軍時代は不明。
停泊中は、0800i~日没まで艦首旗竿に掲揚する。
航海中は掲揚しないが、就役前の海上公試においては自衛艦旗が授与されていないため、艦尾旗竿に掲揚する。
支援船においては、自衛艦旗に代えて掲揚し、掲揚法は自衛艦旗に準ずる。

 旗竿
頂部に滑車を備えて揚旗線(ロープ)が張られており、旗章を掲揚降下できる3脚式の旗竿である。
艦首及び艦尾の中心線上に装備されるが、搭載機器との関係で片舷にずらして装備(補助艦に多い)することがある。
2本の支柱は、甲板(又はフェアリーダ)にボルトで仮止めされており、これを外すことで旗竿を倒すことができる。
出港後、艦首旗竿は甲板片付けと同時に倒してしまうことが多く、艦尾旗竿についても艦旗をマストに揚げ変える際に倒すのが一般的である。
日本海軍では、旗竿が空中線支柱を兼ねている場合と空中線支柱に旗竿が固定されている場合があり、注意を要する。
戦闘中や射撃訓練中の写真で、倒している旗竿が確認できるものもある。(覚えている範囲では、条約以前の戦艦や重巡は起倒式だったはず。軽巡、駆逐艦は未確認)

こんなところでしょうか。
他に艦飾とか半旗もあるんですが、それはまた後日…。
ということで、旗章の状態としては主に以下の6パターンが考えられます。

・何も掲揚しない→停泊中の夜間
・艦尾に国旗のみ→支援船、就役前の艦艇
・艦尾に自衛艦旗のみ→通常航海中
・マストに自衛艦旗のみ→航海中であり、戦闘(合戦準備)や発着艦等作業中
・艦首に国旗、艦尾に自衛艦旗→通常の停泊中の昼間
・艦首に国旗、マストに自衛艦旗→合戦準備中である停泊中の昼間

自衛艦では、前述したように使わない旗竿は倒してしまうので、艦旗をマストに揚げた状態で製作する場合、艦首尾の旗竿は省略してしまって良いでしょう。
艦首旗を揚げるのは停泊中に限られますので、ジオラマでなくても舷梯を降ろしたり、装載艇の一部を載せない等すると雰囲気が出ると思います。
逆に、航海中のジオラマなのに艦首旗が揚がっていると、一気に嘘くさくなってしまいます。

ただし、軍艦旗の掲揚法に国際的な取り決めはなく、国旗を軍艦旗として使用している国(アメリカとか)もありますし、戦闘中にマストに揚げたり艦首に国旗を揚げたりと言うのも、各国ごとに異なります。
本記事は、あくまで日本国内の話です。

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[2015.03.17(Tue) 23:59] 艤装品の表現Trackback(0) | Comments(2) 見る▼
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COMMENT

これを読んでから by メバル所長
「あすか」を観測すれば良かった。
でも、時間が夜中の23時59分では遅いか。
海自ネタ、楽しみにしています。
そして、「みらい」中破?飲みすぎない様に

by 大和甲型
更新時間が2359になってる記事って、日付変わってから投稿したヤツなんですよね、実は!
錨泊は、ご存知の通り錨が海底に接した時点で艦首旗が揚がります。

「みらい」は何とか復旧しました!
お騒がせしました(笑)

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艤装品の表現 その2「指揮官旗」 

日本海軍艦艇の模型では、キットに準備されていたり別売りデカールに入っていたりする指揮官旗
作例でも、特にメインマストに大将旗や中将旗を掲げた戦艦を目にすると思います。
一方で、自衛艦の模型ではキットにも別売り品にも指揮官旗はなく、これを再現した作例も圧倒的に少ないのではないでしょうか。

という事で、艤装品ではありませんが、今回は海上自衛隊の指揮官旗について紹介します。
▼続きを読む

詳しくは、海上自衛隊旗章規則(注:PDFです)にある通りですが、抜粋・要約します。

 海将旗
海将たる指揮官が座乗する自衛艦に掲げる。
例えば、地方総監や自衛艦隊司令官、護衛艦隊司令官、潜水艦隊司令官などが乗艦している場合である。
ただし、SF旗艦やEF旗艦が廃止されて久しいため、日常的に掲揚する艦はいない。

 海将補旗
海将補たる指揮官が座乗する自衛艦に掲げる。
各護衛隊群司令や掃海隊群司令など。

 代将旗
編成上将官を当てるべき配置(艦隊司令官、群司令)に、1佐たる指揮官が任命された場合に使用する。
現状では、海洋業務群司令や各潜水隊群司令等が慣例的に1佐配置であるため、観測艦や潜水母艦で使用する他、護衛隊群司令に将補昇任予定の1佐が配置された場合に掲揚する。

 隊司令旗
隊司令が座乗する自衛艦に掲げる。
護衛隊や潜水隊、輸送隊司令など1佐職が掲げる隊司令旗(甲)と、2佐職以下である掃海隊・ミサイル艇隊司令が掲げる隊司令旗(乙)がある。
ただし、階級ではなく職位に対する旗であるため、2佐が護衛隊司令になった場も隊司令旗(甲)を、1佐がミサイル艇隊司令になった場合も隊司令旗(乙)を掲げる事になる。

 長旗
幹部海上自衛官が指揮を執る自衛艦に掲げる。
先任指揮官が艦長・艇長の場合(司令官や司令が乗っていない場合)であるから、最も使用頻度の高い指揮官旗である。

支援船を除き、幹部海上自衛官が乗り組んでいない自衛艦は存在しませんので、指揮官旗が掲げられていない状態はあり得ません。(潜水艦は例外)
少なくとも長旗が掲揚されている筈です。

また、指揮官旗は2旗以上を同時に掲揚することはできません。
従って、長旗を掲げている時に隊司令が乗艦したならば、長旗を降ろして隊司令旗を揚げます。
群司令が乗艦すれば、隊司令旗を降ろして海将補旗に揚げ変えることになります。
「海上幕僚長旗」は、指揮官旗ではなく内閣総理大臣旗等に含まれるため、指揮官旗と同時に掲揚します。
「先任旗」も指揮官旗ではなく、基地以外の港に複数の部隊が停泊する場合に、先任指揮官の所在を示すために使用します。
従って、先任旗と指揮官旗も同時に掲揚します。

旗には序列があり、最上位は国旗及び自衛艦旗、次に内閣総理大臣旗等、指揮官旗はその階級ごととなります。
マストに自衛艦旗と海上幕僚長旗、海将補旗を同時に掲揚する場合は、マストトップに右から序列順に掲揚します。
ただし、内閣総理大臣旗等が使用されるのは観艦式など特別な場合のみで、日常的に使われる事はありません。
先任旗に序列はありませんが、マストの最上桁右舷に掲揚する事となっており、自衛艦旗をマストに掲揚する場合は自衛艦旗の左側に掲げる事になると思います。(先任旗は使用した事がないため、確証はないです…。)

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[2015.03.12(Thu) 23:59] 艤装品の表現Trackback(0) | Comments(0) 見る▼
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艤装品の表現 その1「ホーサーリール」 

艦船には様々な艤装品があり、艦船模型を製作する上で避けて通れないものです。
しかし、大砲や魚雷といった戦闘用の装備に比べて地味なためか、あまり語られることも無く模型雑誌の作例ですら誤った認識や表現が散見されます。
しかし、戦艦でも空母でも、イージス艦であろうと「フネ」である以上、艤装品を蔑ろにしてはリアリティは望めません。
と言う訳で、主に模型的な観点から艤装品について述べて行こうと思います。

 ホーサーリール
たまに「ホースリール」という表記を見ますが、これだと散水ホースのリールになってしまいます。
艦船の甲板上に設置されているリール(絡車)は、「Hoos」ではなく「Hawser」、つまり繋留索(もやい)を収納するためのものです。
ただし、現用艦のヘリ甲板には航空機火災用の消火ホース(TAS消火装置)や燃料給油ホースが設置されており、これらはホースリールと呼んで差し支えないと思います。
その塗装ですが、模型界では白や茶、黄などがよく見られます。
繋留索は、古くはマニラ索が用いられていました。運動会の綱引きで使うアレです。
色味としてはブラウンか、海上で退色すると少し白っぽくなってカーキやタンのようになります。
私は、タミヤカラーの「茶色(陸上自衛隊)」を使っています。
リール自体は船体と同色です。
また、塩害防止のため帆布による武器覆い(カバー)を掛けていることが多く、この場合は「フラットホワイト」で良いと思います。
最近の繋留索は、軽くて丈夫な化繊索(化学繊維索)が普及しており、自衛艦ではナイロン索が一般的です。
これは新品では「フラットホワイト」ですが、経年により「ガルグレー」のような色味になります。
ただし、自衛艦ではホーサーリール自体を甲板下に格納している場合が多く、「ゆき」型の艦尾や「きり」型の艦尾暴露部などで僅かに見られます。
自衛艦もリール自体は船体と同色(外舷色)です。
なお、自衛艦がマニラ索からナイロン索に移行した時期は分かりません。
ホーサーリール以外にも、艤装品としては様々なリールがあり、先のTAS消火装置や曳航具(対魚雷デコイ)のリール、揚艇機のリール、曳航ソナーのリール、掃海具のリール等々多岐に渡ります。
しかし、TASと掃海艇のリール以外は、小型なため1/700では省略して構わないのではないでしょうか。
個々について詳述すると煩雑になるので、今回は割愛します。
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この記事、シリーズ化を考えて「その1」にしました。
気になる装備品についてリクエストをいただければ、詳述して行こうと思います。

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[2014.09.11(Thu) 10:08] 艤装品の表現Trackback(0) | Comments(0) 見る▼
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